海洋プラごみを買い物かごに ニッスイ 今年も山口県などと官民連携

ニッスイは、山口県、丸久、テラサイクルジャパンなどと今年度も官民連携事業「ONE FOR OCEAN」に取り組んだ。21年を初回に3年連続の参加。このほど
プラスチックごみを活用した「アップサイクル買い物かご」3千200個が完成し、すでに11月から丸久グループの一部店舗で使用されている。

目的は海洋ごみ問題の認知向上を図ること。今年度は5月21日に山口県長門市の大浦海岸で清掃活動を実施し、約400人で2・9tの漂着ゴミを集めた。うちポリタンク78個を回収し、それらを原料に買い物かごにアップサイクルした。

導入に先立ち、山口県廃棄物・リサイクル対策課の笠岡翔主任、丸久の清水実副社長ら関係者が出席し、アルク小郡店で記念セレモニーを開いた。

ニッスイは、サステナビリティに関わる重要課題の一つに「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を挙げ、海洋プラスチック問題には重点的に取り組んでいる。その基本方針として「海洋への流出防止」「事業活動での排出削減」「社員ひとりひとりの取組み」などを規定し、プラスチック資源の3R+R(リデュース・リユース・リサイクル+リニューアブル)を推進。「ONE FOR OCEAN」の考え方はこれに合致することから協賛している。