セブン‐イレブン、カウンター周り多方面でアプローチ スムージーに手応え 淹れたて紅茶を提供する「セブンティー」はテスト展開

セブン‐イレブン・ジャパンは全店展開している「セブンカフェ」に続く新たなカウンター商材を確立すべく、「お店で作るスムージー」の導入拡大や一部店舗で「焼きたてパン」を販売するなどして多方面でアプローチしている。

今年、新たな柱として芽が出始めたのは「お店で作るスムージー」。

17年から一部店舗で同商品を販売開始し、23年11月末時点で同商品の販売店舗数は1万4340店に上る。

12月11日取材に応じた永松文彦社長は、専用マシンの設置には工事などを要することから「多少時間がかかっている」と述べる一方、導入店舗については「手応えを感じている」と語る。 

セブン‐イレブン・ジャパンの永松文彦社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
セブン‐イレブン・ジャパンの永松文彦社長

「お店で作るスムージー」は、急速凍結した野菜や果物とアイスキューブを組み合わせたもので、店舗の専用マシンにセットして平均約90秒でつくられる。

アイスキューブは、豆乳・はちみつ・果汁などを凍らせたもので、おいしさや栄養素を詰め込んでいる。攪拌の仕方や所用時間は商品ごとに設計されている。

淹れたて紅茶を提供する「セブンティー」は現在、数店舗に導入されテスト展開の段階にある。その狙いは、「セブンカフェ」では取り切れないコーヒーを苦手とする新規ユーザーの獲得や紅茶周辺商品の併買促進にある。

この狙いに加えて永松社長は「セブンカフェ」ユーザーの買い回りにも期待を寄せる。

「『セブンカフェ』は1日100杯近く売れており、1日に複数杯飲まれる方が午後の一杯を紅茶に置き換えるなどのニーズにも応えていきたい」と説明する。

テスト販売の出足は上々という。

「特にオフィス立地の店舗では動きがよく、女性層がお菓子などと一緒に買われる動きもある」と語る。