三鷹の森ジブリ美術館では11月18日から、新たな企画展示「君たちはどう生きるか」展(第1部「イメージボード編」)を開催している。今回も日清製粉グループが協賛した。宮崎駿監督の最新作である映画「君たちはどう生きるか」は描かれた絵の大半が紙に鉛筆と絵の具で手描きしたアニメーション作品。制作過程に描かれた絵を展示し、紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさと描くことの力を感じさせる内容にした。
協賛企業を代表してあいさつした日清製粉グループ本社の安達令子広報部長は「映画が上映される中で企画展示のお話をいただき、協賛できたことを大変光栄に思う。美術館らしい展示で期待を裏切らない内容だと感じた。スタジオジブリの作品は見るたびに見え方や自身の受け取り方が異なる。映画は3回鑑賞したが、最初は絵の素晴らしさに圧倒された。展示を見学した今は、映画館に走り出したい気分になっている」と喜んだ。
企画・監修を務めた宮崎吾朗氏は「今作はいまどき珍しい手描きアニメーション。美術品として観るに値すると思う。(これまでの展示スタイルを変えて)額装された一点一点の絵をご覧になって、新鮮さを感じてもらえるとうれしい」と話した。
第1部は24年5月まで。その後、第2部「レイアウト編」、第3部「背景美術編」と展示物を入れ替えて公開する。入館料は大人・大学生1千円、高校・中学生700円、小学生400円、幼児(4歳以上)100円、4歳未満無料。三鷹の森ジブリ美術館の入場は、日時指定の予約制。