CGCグループは10月27日に創立50周年を迎えた。参加企業は創立時の10社から207社・4千416店まで拡大し、グループ総年商は5兆円超えを達成。20日、加盟企業と取引先が出席する記念式典を開催した。
東京オークラで開かれた50周年記念式典には、加盟企業168社215人、取引先186社223人、合計438人が参加した。
冒頭、岩崎裕文会長は「この50年は本当に『すごい』の一言。今年、会長を拝命し身の引き締まる思いだ。CGCの長所を数ある中から3つ挙げると、1つ目は商品。一流メーカーの力に開発担当者の熱意が加わったPBは、年々質が向上している。2つ目は教育。
CGCに加盟しているのはほとんどがオーナー企業だが、次世代を担う社長まで、世代を超えたサポート体制が整っている。3つ目は勉強会。課題を話し合えるかけがえのない仲間がいる。さらなる発展のため、自社のみならず全体最適を考えて各社が取り組まなければならない」とあいさつした。
50年の歩みを振り返る記念映像に続いて堀内淳弘グループ代表が登壇し、「73年のCGC設立から世の中は大きく変わった。食品業界も変えるべきことは変えなければならない。例えば、CGCが後押しした『スカスカ撲滅運動』。パッケージの中身がスカスカな商品が棚を埋め尽くしていたことを問題視した。ためらうメーカーを説得し、一部商品を内容量に見合った隙間の少ないパッケージにしたところ、運賃・倉庫保管料・包材費・物流効率・小売業の生産性が改善された。
賞味期限も伸ばせるものは伸ばすべき。これからの50年に向けて、メンバーとともに前を向きながら変えていきたい」と語った。
京谷裕三菱食品社長、髙宮満キユーピー社長が来賓祝辞を述べたほか、加盟企業から原和彦原信会長と宗兼邦生フレスタ会長、CGCアソシエイツ会から亀田製菓株式会社佐藤勇相談役、日本ハム木藤哲大会長が表彰された。
最後に、堀内要助社長が「ゴミを出さないパッケージの開発や無駄な配送の削減など地球環境の保護を真剣に考え、子や孫の世代が安心して暮らせるようにしなければならない。人口が減少していく厳しい時代だが、皆さまとともに乗り越えていきたい」と述べて式典を締めくくった。
式典後の懇親会では、野口栄全農理事長が祝辞を述べた後、藤江太郎味の素社長が乾杯の発声を務めた。