日本コナモン協会など、36団体による鉄板会議実行委員会は10月19日、大阪市のイエス・シアターで「鉄板会議2023全国大会」を開催。今年は「やきそば」をテーマに、2月から7月まで全国14か所でエリア会議を実施した。
この日の全国大会では、文化人類学者の石毛直道氏が「麺の歴史」について講演したのに続き、各エリア会議の成果が発表された。このうち北海道地区からは、菊水の杉野邦彦会長が登壇。「北海道では100年前から『五目あんかけ焼そば』が人気メニューだった」という史実を述べ、現在もあんかけ焼そばが日本で一番売れる地域であると紹介した。
続いて、オタフクソースの佐々木健一郎マーケティング部長が「焼そばソースと濃厚ソース」をテーマに、業界の現状などを報告。「家庭用は業務用に比べ弱い火力で作るので粘度を高めている」と焼そばソースの特徴についても述べた。
座談会では「焼そばに最適な麺は?」としてむし麺、ゆで麺、生麺の特徴を各地の製麺組合の代表者らが語り合った。なお、会では「やきそば総合研究所」の発足が発表され、日本コナモン協会の熊谷真菜会長が「焼そばの地位向上を目指し、スタートする」と力を込めた。