13.9 C
Tokyo
15.9 C
Osaka
2026 / 02 / 14 土曜日
ログイン
English
トップニュースヨーグルトと乳酸菌飲料 ユーザーの心どうつかむ? 「価値選び」が成長のカギに

ヨーグルトと乳酸菌飲料 ユーザーの心どうつかむ? 「価値選び」が成長のカギに

ヤクルト本社「Yakult1000」や日清ヨーク「ピルクル ミラクルケア」などの機能性乳酸菌飲料は近年、大きな話題となってきた。乳酸菌飲料とヨーグルトの違いは「無脂乳固形分量」と「乳酸菌数」にあり(別表)、明治「明治プロビオヨーグルト R-1」、雪印メグミルク「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」、森永乳業「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」などは機能性ドリンクヨーグルトに分類される。

双方を扱うメーカーも多い中、両者の違いや競合カテゴリとしての認識について聞いた。

「戦う土壌としてはドリンクヨーグルトも乳酸菌飲料も同じ。ヨーグルトならではの価値でいえば、生きた乳酸菌が入っていたり、発酵乳独自のおいしさなどが挙げられるが、売場でどちらも購入する消費者は恐らく少なく、一方を選ぶ選択肢になる」(大手メーカー担当者)。

さらに、他メーカー担当者も「おいしさや健康価値を提供するとき、それが発酵乳なのか乳酸菌飲料なのかは消費者にとって恐らく関係ない。独自の乳酸菌や菌数など、発酵乳だからこそ提供できる価値や強みは生かしつつ、今後の商品戦略を見極め判断する」と語る。

成長と踊り場を繰り返すヨーグルト市場に比べ、乳酸菌飲料の方が話題性や新しさに勢いがあるとの見方もある。

機能性ドリンクヨーグルト大手は「消費者が自身のニーズに合わせて選択できる商品を提供していくなかで、目的に合わせて選ぶ消費行動がより浸透していけば、機能性ヨーグルトもさらに活性化してくるのでは」と期待を寄せる。ユーザー調査では、これなら続けられるといったおいしさも重要なポイントになっている。「機能が魅力的でも味わいを気に入ってもらえなければ継続的な消費にはつながらない」と捉えている。

売場競争が激化するなか、消費者の“お気に入り”に選ばれるため各社取り組んでいる。

「ヨーグルトも米やパンのような必需品に近くなってきたが、他の嗜好品に比べ産地やメーカーなどにこだわる消費者は少ない。体にいいイメージは定着しているが、『このブランドじゃないと』というブランド選択の面でまだまだ伸びしろがある」(同)。

乳酸菌飲料大手のヤクルト本社は来年、乳酸菌飲料、健康飲料に次ぐ3本目の柱として植物性ヨーグルトに本格参入する。

「『ソフール』とのカニバリが発生する可能性はあるが、新しく伸びてくる市場。新たな消費者を捉えるチャンスとみている」(担当者)。また、森永乳業も新たに豆乳を使ったアロエヨーグルトを打ち出した。「新たなチャレンジをしなければ、いちごやブルーベリーを発売するしかなくなってしまう。フルーツヨーグルト市場が飽和するなか、市場を盛り上げる第4勢力のようなものをつくっていきたい」(担当者)。

各社とも新たな切り口でも市場の活性化を図っていく。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。