10月上旬の2日間、東京都新宿区で「第1回四ツ谷海苔まつり」が開催された。海苔のおいしさを訴求するため、焼きたての磯辺焼き1千450個が無料で配られた。
イベントを主催した海苔で健康推進委員会関東ブロックの斉藤徹代表は、「海苔のおいしさや栄養の豊富さを知ってもらい、需要を喚起したい」と狙いを話す。
海苔のおいしさと簡便性が伝わり、日常的に食べる機会を増やしやすいメニューとして、磯辺焼きを選択。海苔は佐賀有明の一番摘みのみを使用した。
餅を提供したのは協賛の全国餅工業協同組合で、餅需要の喚起も同時に図られた。同組合の渡邉克良専務理事は「平成29年以降、コロナの巣ごもり需要もあって餅ニーズは落ちていない。ただし正月に需要が集中する。正月以外でも餅を食べる機会を増やしたい」と語る。
2日で1千個を配布する予定だったが、2時間のみだった初日に400個強がなくなり、急遽用意を増やして合計1千450個を配布した。
2日目には、双子の人気インフルエンサーりんか&あんなちゃんと、グルメタレントのフォーリンデブはっしーさんも配布に参加した。それぞれのフォロワーたちが集まり、記念撮影も行われた。
イベント会場のまうまう四ツ谷では「親子でデコ磯辺巻き体験教室」が開かれ、食育マイスターの生井理恵氏に教わりながら親子が磯辺巻きを楽しんだ。
海苔の基礎知識を伝えるパネルが設置され、海苔が当たる「海苔ガチャ」企画も実施されるなど、消費者が海苔に親しむ貴重な機会となった。
四ツ谷での開催は、千葉に海苔養殖をもたらした江戸時代の偉人・近江屋甚兵衛の生誕地を四ツ谷とする説にちなんだ。