ニチレイフーズと日清製粉ウェルナは、互いの知見を持ち寄り、多様化するニーズに応える冷凍食品を共同開発する。第1弾で業務用の惣菜売場向けに「1/3日分野菜のペペロンチーノ」(販売元:ニチレイフーズ)を10月1日から発売。人手不足が深刻な提供現場の「タイムロス」「廃棄ロス」「チャンスロス」という「3つのロス」を解決する。
両社が協業する背景には、「女性・高齢者の就業率の高まり」などで「食の外部化」が進展しており、従来の商品提案だけでは生活者のニーズをとらえきれないとの認識がある。
今後はニチレイフーズの「冷凍野菜の調達力」「素材の組み合わせ技術(アッセンブル機能)」と日清製粉ウェルナの「冷凍パスタの開発力」「経時変化への対応技術」などの強みを掛け合わせ、冷凍食品ならではの顧客価値を創造していく。
新商品「1/3日分野菜のペペロンチーノ」は、下ごしらえされた具材とパスタをキット化。調理時の食材廃棄を削減するとともに、スチームコンベクション調理に対応し、調理オペレーションの簡略化も実現した。また1食で1日に必要な野菜の1/3を摂取可能。日清製粉ウェルナが製造したパスタは時間が経っても伸びにくい食感に仕上がっている。規格は580g(野菜ミックス280g+パスタ300g)×9袋入りとなっている。
今後の展開について、「業務用・家庭用とも対象とし、業態にとらわれず幅広いニーズに応えていきたい」(ニチレイフーズ広報グループ)としている。