花王は、スティック形状の衣料用洗剤「アタック ZERO パーフェクトスティック」を開発して8月5日から新発売する。
タイムパフォーマンス重視の潮流が開発の背景。衣料用洗剤のワンショットカテゴリーに新規参入して、洗濯にかける手間を省きたいニーズに対応し「アタック」のブランド力を高めていくのが狙い。
7月27日発表した花王の原岡理映ハイジーン&リビングケア事業部門ファブリックケア事業部長は「ファブリックケアのリーディングブランドとして成長を加速させていきたい」と意欲をのぞかせる。
「パーフェクトスティック」の最大の特徴は洗浄力にある。
「液体洗剤では達成できない圧倒的に高い洗浄力を持つ。高濃度のアルカリ剤を主成分とし汚れに直接作用し、汚れの一部が洗浄成分に変化して汚れを除去する」と胸を張る。
製法としては、洗浄・消臭・抗菌などの効果成分だけを100%凝縮した世界初の次世代型発泡パウダーを採用している。
スティック形状を採用した理由には、“つまみやすい”“取り出しやすい”といった利便性と洗浄力を挙げる。
洗浄力はキューブタイプに比べて3倍の高さがあるという。
「いろいろな形状を検討した。キューブだと表面積が少なく水流の影響を受けにくくキューブの崩壊速度が遅くなる。一方、スティックは水流の影響を受けやすく、衣類にも絡みやすく、スティックの崩壊速度が早くなる。洗い時間は一定のため、洗浄成分が早く溶け広がるほうが洗浄力に寄与する」と説明する。
高い洗浄力で洗濯の手間削減やストレス解消につなげていく。
花王の調べによると、機能性インナーや形状記憶シャツなど皮脂汚れが落ちにくいとされる化学繊維を含む衣類が増加傾向にあり、化学繊維を含む衣類についた汚れを、部分洗いやつけおき洗いなどの“前洗い”の手間なく落とせることを訴求していく。
1本で最大65L程度の容量まで対応し「8割方の洗濯がこの1本で対応できる」という。
環境に配慮した点も訴求ポイントとする。ハードプラスチック本体容器を不使用とすることでプラスチック使用量を削減している。
コミュニケーションは、松坂桃李さん・菅田将暉さん・賀来賢人さん・間宮祥太朗さん・杉野遥亮さんを起用した新TVCMなどを展開していく。