6.5 C
Tokyo
12.7 C
Osaka
2025 / 12 / 24 水曜日
ログイン
English
その他企業活動CO2削減率「デカボスコア」 味の素、UCCなど新指標導入

CO2削減率「デカボスコア」 味の素、UCCなど新指標導入

博報堂と三井物産は、2021年11月に脱炭素を推進するプラットフォーム「Earth hacks(アースハックス)」を立ち上げ、C O 2e(CO2相当量に換算した値)を従来製品と比較した削減率(%)を表示する「デカボスコア」で算出。その活動を強化するため7月10日、Earth hacks社(関根澄人社長)を設立した。Earth hacksは、地球(Earth)にとって型にはまらない解決策(hack)を通じて脱炭素社会を目指したいという想いから名づけられた。

商品やサービスの排出CO2相当量の削減率を「デカボスコア」として可視化することで誰でも分かりやすい新しい指標を目指したもので、排出CO2相当量が少ない商品やサービスがひと目で分かる。日本が2030年までに排出CO2相当量を46%削減することを目標にしており、少しでも排出CO2相当量が少ない商品を選ぶことで目標に近づき、商品やサービスを選択するときの一つの指標として「デカボスコア」を社会に広げたい考え。

すでに70社を超える企業が「デカボスコア」を導入しており、食品、飲料系ではユーシーシーフードサービスシステムが展開する上島珈琲店では、タンブラー利用によるCO2排出量の削減率にあわせてドリンクがお得に購入できるサービスを実施。7月10日から「デカボスコア」の導入を決めた味の素は、フードロス削減の実践喚起を目的とした専用サイト「TOO GOOD TO WASTE~捨てたもんじゃない!」に紹介されている40個のフードロスレシピに「デカボスコア」の導入を決めた。

関根社長は10日開催のデカボビジネス合同発表会で、「『脱炭素を楽しく』ではなく『楽しいことが脱炭素にも貢献していた』という生活者の新しい生活習慣をデカボスコアでつくっていくことで、企業にとっても環境における企業努力を見える化し、生活者に伝わり、選ばれることでサステナブルな経済活動にもつながる」など語った。

なおモデルやキャスターなどで活躍しているトラウデン直美さんがチーフ・デカボ・オフィサーに任命された。デカボスコアを導入しているトヨタ自動車新事業企画部事業開発室事業化2グループの中村慶至主任、日本航空ESG推進部企画の亀山和哉グループ長、UCCホールディングスサステナビリティ推進室の中村知弘室長、新たに取り組みをスタートした味の素調味料事業部販売総括グループの淡川彩子氏、大日本印刷Lifeデザイン事業部イノベーティブ・パッケージングセンタービジネスデザイン本部環境ビジネス推進部第1グループの柴田あゆみリーダー、ヤフーショッピング統括本部プロダクション1本部兼事業企画本部の杉本務本部長が取り組みを説明した。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。