キユーピーは、キユーピーインドネシアの本社工場の生産能力を現在の約2・6倍に増強する。設備投資額は約32億円。家庭用と業務用のマヨネーズ・ドレッシングなどの生産ラインを増設し、同工場の生産能力は年間約1万9千500tになる。自動化ラインを導入し、品質や生産性の向上に取り組むほか、再生可能エネルギーの転換なども検討し30年度までに生産量当たりのCO2排出量を50%以下(18年度比)に削減することを目指す。新たな生産ラインは24年11月の稼働を予定している。
同社では今回の設備投資により、東南アジア最大の人口で経済成長を続けるインドネシア国内への供給体制を強化し、事業展開を加速する。
キユーピーインドネシアは13年にキユーピーの東南アジア4カ国目の生産販売拠点として設立。製造・販売するすべての商品でハラル認証を取得している。現地の食の洋風化や外食産業の発展などを背景に、業績は右肩上がりで伸長。22年度の売上高は19年度比で2倍以上に急拡大している。