味の素AGFは中元の調味料・食用油・食品ギフトで、拡大する汎用油のギフトをおさえつつ付加価値提案を行う。
汎用油ギフトは、家庭用食用油の価格高騰を受けて、貰い手に喜ばれる実用性があるギフトとして需要が拡大している。
AGFの調べによると、21年中元期(5~8月)の調味料・食用油・食品ギフト市場を100とした場合、22年中元期は102と推定。
その内訳は、食品9(前年比83%)、オリーブ油21(同83%)、プレミアム・健康6(同108%)、汎用油45(同121%)、調味料21(同102%)とみている。
昨年の動向について、5月17日発表した山本倫子コンシューマービジネス部マーケティング第3グループ長は「調味料・食用油・食品ギフト市場全体として前年を超えて着地した。特に市場規模の大きい汎用油が大きく伸びており、これには家庭用食用油の値上げが非常に影響。実用性重視のものを贈る傾向が強まったと考えている」と説明する。
今中元では、プレミアム・健康を訴求するギフトが引き続き堅調に推移していくとの見立てのもと「汎用油をしっかりおさえながらもプレミアム・健康といった切り口で商品展開していく」。
新商品の「こだわりの調味料ギフト」は、ヤマキ「鰹だしつゆ」や正田「本醸造丸大豆 生しょうゆ」にくわえて、健康素材の“オメガ3系脂肪酸”を豊富に含む「AJNOMOTOアマニ油」などを詰め合わせ特別感や健康的な食卓を彩る調味料ギフトに仕立てられている。
環境に配慮した化粧箱も導入。「化粧箱の仕切り部材のプラスチックトレイを全面的に廃止してトレイの紙化を実現した」。
「一番搾りなたね油ギフト」も環境に配慮した設計になっている。
同ギフトは、紙パックタイプの「AJNOMOTO一番搾りなたね油」を5本アソートしたもの。紙タイプの採用により、プラスチック使用量を従来の同容量容器と比較して約60%削減。加えて「人への優しさといったところで、注ぎやすさであったり、紙パックでありながら賞味期限2年といった品質保持を担保している点も特徴」と胸を張る。
既存商品では昨年好調となった「えごま油&アマニ油ギフト」に注力していく。22年中元期は高価格帯(税込5400円)が牽引して大きく拡大した。