伊藤忠食品西日本営業本部の緒方学本部長は5月15日にホテルニューオータニ大阪で開かれた「第8回関西藤友会」において、西日本営業本部の方針について説明。サイネージによる広告事業と従来の卸売事業の「ハイブリッド営業」を推進しながら、ラグジュアリービジネスの開拓に向けたギフトや低温事業の拡大を進めていく考えを示した。
「卸が広告事業をすることの意義を」
サイネージの台数も増えており、西日本では30社2千台を設置した。従来の卸事業と広告事業とは相性が良い。特に量販店で生鮮3品の売上を後押しすると好評をいただいている。いち早くこの事業に取り組んでおり、広告代理店とは異なる、食品卸・酒類卸が広告事業をすることの意義を確立させたい。
もう一つはコモディティを維持しながら新しい顧客を取り込んでいく。特に百貨店ではMDの変化を感じている。われわれも乗り遅れることなく、低温やギフト事業などを絡め富裕層へ向けた食の提案を進める。冷凍食品の売場を増やす量販店も増えており、付加価値の高い商品を展開していきたい。