7.9 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2026 / 02 / 12 木曜日
ログイン
English
飲料系飲料キリン「生茶」に革新 画期的な電飾販促物 光るメタリックラベル 伝えたい「おいしさのテクノロジー」

キリン「生茶」に革新 画期的な電飾販促物 光るメタリックラベル 伝えたい「おいしさのテクノロジー」

 キリンビバレッジは緑茶飲料の「生茶」ブランドに革新性を持たせたリニューアルとコミュニケーションを実施して緑茶飲料市場の活性化に貢献していく。

 「生茶」は前期(12月)、前年比2%増の販売数量を記録したものの、各社が価格改定に踏み切った昨年10月以降、PBへの流出が顕著にみられるなど厳しい展開を強いられている。

 取材に応じたマーケティング部ブランド担当の飯髙宏美さんは「『生茶』に振り向いてもらいたいが、今の状況は『生茶』が新しくなったという発信だけではなかなか難しく、緑茶飲料市場の期待値を上げるようなことをしていかないと生き残れない」と危機感を募らせる。

 緑茶飲料市場の期待値とは「ペットボトル(PET)で飲むお茶のよさを感じていただく」ことを意味する。

 このことを踏まえて「生茶」本体(緑茶)の味覚とパッケージを刷新し4月4日に発売開始する。あわせて「生茶 ほうじ煎茶」もパッケージのみ刷新する。

 リニューアル発売を機に「生茶」のDNAとする品質と革新性を伝えきることに注力しPETのお茶に対するイメージを魅力的に刷新していく。

 「リニューアルの着眼点は2つあり、1つ目は長期トレンドでみると品質を大事にされるお客様が多い点。2つ目は飲まれ方で、お家で温かいお茶をゆっくり飲むという静的なイメージから、今はPETでサッと飲むといった動的なイメージに変わってきている。この2つに着目して“今の時代にあった本格緑茶”をメインコンセプトに定めた」と説明する。

 品質の観点では「生茶」本体の中味を、本格緑茶と飲みやすさのバランスを調整して刷新した。

 「お茶感が強すぎると苦味・渋味で飲みづらくなり、飲みやすくしすぎるとお茶感が損なわれてしまうため、そのバランスをいろいろ調整して、お茶感がありつつ飲みやすくした」という。

手に取られる瞬間に“キラッ”と光るパッケージをアピールするキリンビバレッジマーケティング部ブランド担当の飯髙宏美さん
手に取られる瞬間に“キラッ”と光るパッケージをアピールするキリンビバレッジマーケティング部ブランド担当の飯髙宏美さん

 動的イメージの付与の取り組みとしてはパッケージをメタリック調のラベルに進化させて革新性を打ち出した。
その開発にあたり「お客様が手に取られる瞬間や、店頭でパッと見られる瞬間に“キラッ”と光るように、複数のデザインをはじめ、インクや色合いなど最後のギリギリまで検討した」と振り返る。

 自販機にも光沢感のあるダミーを導入するほか「あらゆるところで『生茶』の登場感をお伝えするツールを用意している」。

 コミュニケーションはTVCMやSNS施策、店頭販促など多岐に展開。TVCMは「“Hello”が印象的に残る内容で、今の時代にあった本格緑茶を伝えるべく開ける感じの世界を表現していく」。

SNS施策ではTwitterで新しくなった「生茶」が当たるフォロー&リツイートキャンペーンを展開。

「生茶」のPET飲料ならではの独自技術を伝える販促物
「生茶」のPET飲料ならではの独自技術を伝える販促物

 店頭では画期的な電飾販促物や、手淹れのお茶にはない「生茶」のPET飲料ならではの独自技術を伝える販促物を用意している。

 独自技術を伝える販促物は「おいしさのテクノロジー」と題して、「生茶葉鮮度搾り製法」と「かぶせ茶マイクロ粉砕」を分かりやすく訴求。

 「かぶせ茶マイクロ粉砕は2016年から採用している。生茶抽出物は2000年から使用しているが、芯まで凍結し鮮度を保った生茶葉をまるごと使用したのは16年から。この2つの技術を改めてお伝えすることで、現代的にアップデートしているブランドであることを浸透させたい」と語る。

 環境フラッグシップブランドの位置づけに変更はなく、「生茶」本体と「生茶 ほうじ煎茶」では再生PET樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」を順次拡大するほか、ロールラベルも新たに採用し環境に貢献する取り組みを推進していく。

 主力2品以外の動向については「生茶 カフェインゼロ」は昨年、リニューアルによってECで好調に推移し2ケタ増の販売数量を記録。「規模はまだ小さく幅広く配荷できていないが、固定のお客様に支えられて、昨年も価格改定の影響を受けずにじわりと伸ばしている」と述べる。

 キリン独自素材のプラズマ乳酸菌を1000億個配合した“健康な人の免疫機能の維持をサポート”する機能性表示食品「生茶 免疫ケア」は茶葉のあまみ引き立つすっきりとした味わいに刷新され、3月21日から発売されている。

 発売と同時に満島ひかりさんを起用した新TVCMを順次放映し「生茶 免疫ケア」を訴求している。
新商品の投入も予想され、「生茶」ブランドは今期(12月期)、前年比15%増の3230万ケースの販売を目標に掲げる。

【写真】キリン「生茶」の画期的な電飾販促物

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。