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加工食品乳製品・アイスクリーム森永乳業 健康軸で独自性発揮 「パルテノ」初の脂肪ゼロタイプ
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森永乳業 健康軸で独自性発揮 「パルテノ」初の脂肪ゼロタイプ

森永乳業は14日、23年度のマーケティング方針および栄養・機能性食品事業と主力食品事業の新製品を発表した。安心と信頼感を軸に、独自性を発揮できる商品開発や既存品の進化で消費者の「買いたい」を創出する。

今年30周年を迎える「マウントレーニア」からは紙ボトルで常温保存可能な「同ブラック無糖」を投入。強烈な辛みと旨味・コクを両立した「クラフト 強烈旨辛スライスチーズ5枚」でチーズ市場を刺激するほか、「ギリシャヨーグルト」の脂肪ゼロタイプで健康ニーズに応える。

大貫陽一社長は「原材料・エネルギー上昇に伴う価格は来年度も続くとみている。弊社も3月に飲料やアイス、4月にヨーグルトやチーズの価格改定を実施するが、少しでもお客様に認めてもらえるよう価値ある商品の提供に努める」など語った。引き続き課題である生乳需給ギャップ解消に向け、値上げ後の需給状況と同時に酪農経営の状況を注視していく方針を示した。

新製品では新たに「ビヒダスヨーグルト オートミール&食物繊維入り4ポット」(75g×4、税別270円、3月28日発売)を投入。酸や酸素に強い独自の「ビフィズス菌BB536」と食物繊維が豊富なオートミールを掛け合わせ、新たな健康価値とおいしさを提案する。

「クラフト 強烈旨辛スライスチーズ5枚」(森永乳業)
「クラフト 強烈旨辛スライスチーズ5枚」(森永乳業)

プロテインブームを背景に好調の「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズから「同 脂肪ゼロ プレーン砂糖不使用」(100g、同166円、4月18日発売)を投入。濃厚でクリーミーなおいしさはそのままに、脂肪ゼロで1個当たりプロテインを11g含み、脂質は控えタンパク質を摂りたいニーズに対応する。「クラフト 強烈旨辛スライスチーズ5枚」(85g、同200円)は舌にヒリヒリとくる強烈な辛みが特長で料理のアクセントにおすすめだ。

今年30周年を迎える「マウントレーニア」はパッケージデザインを大幅刷新。「緑の丸のコーヒーと呼ばれるなどブランドの純粋想起が弱かった」(ビバレッジ事業マーケティング部・奥恵貴氏)ことから象徴的な山を大きく、文字はブランド名のみに絞り込みオリジナル性を高めた。女性も手に取りやすい紙ボトルの「マウントレーニア ブラック無糖」(330㎖、同170円、4月4日発売)ほか「同カフェインレス」「同オーツラテ」(各240㎖、同170円)の新商品で選択の幅を広げる。

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