国分中部 差別化商品そろえ小売にアピール 「共創圏」の取り組みも紹介 春夏商品展示会

国分中部(名古屋市、福井稔社長)は1月26日、名古屋東急ホテルで「2023年春夏商品展示会」を開催した。今回のテーマは「食のパフォーマンス コレクション」。当日は、新規10社を含むメーカー198社(オリジナル群8社、加工食品113社、酒35社、菓子16社、低温・FS26社)・213小間、計約4千SKUが出品。関係各方面から約600人が来場し、今春夏の新商品・注目商品や、重点施策の説明に耳を傾けた。

「当社では今年の方針の一つとして、オリジナル商品や本日皆さまにお持ちいただいている手印商品の販売を拡大していく考えだ。小売業は、今まで売っているようなものではなく、付加価値のある商品を探している。PBや留型の依頼も増えてきた。この展示会では、国分中部にしかない商品が多く集まったが、まさに時流に合ったチャンスになると確信している」。朝礼あいさつに立った福井社長は、光熱費の高騰など厳しい環境下にある小売各社にとって、同展示会が差別化商品や他にはない商品の発掘の場となるとし、出展各社に積極的な営業を呼びかけた。

缶つま×レモンサワー企画(国分中部「2023年春夏商品展示会」) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
缶つま×レモンサワー企画(国分中部「2023年春夏商品展示会」)

本会場は、展示会のテーマ解説や国分中部および国分グループの機能紹介・コト売り、オリジナル商品ブース、企画ゾーンという流れで動線を配置。第2会場には新規メーカーや共創圏の取り組みを行っている自治体などが出展した。

オリジナル商品コーナーは、キリンビール、サントリーと共同でレモンサワーに合う缶つまを揃えた「缶つま×レモンサワー企画」を筆頭に、キャンプ・アウトドアブームを背景に売上を伸ばしている「“CAN”Pの達人」シリーズ、オリジナル酒類や旭トラストフーズのパン粉商品、各種留型・手印商品をラインアップ。セントラルフォレストグループのトーカンも出展し自社オリジナル商品をアピールした。

福井稔社長(国分中部) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
福井稔社長(国分中部)

重点施策に掲げる「常温と低温の融合」コーナーでは、「ギリシャヨーグルト」を切り口にした各種メニュー提案や、「韓国フェア」「サステナブルデリカ」などを紹介した。

企画ゾーンでは今回のテーマに沿って、「タイム」「コスト」「セルフ」「エリア」「ヘルス」に、メーカーと国分中部イチオシの「ベスト」を加えた6つの「〇〇パフォーマンス」に即した商品を取り揃えた。

「タイム」では利便性・簡便性の高い商品として、乾物、インスタントを中心に展開。「コスト」は、乾麺を中心に家で作って食べる、コスパの良い商品・メニューを、「セルフ」では、ストーリー性のある商品や自分へのご褒美商品などをそれぞれ用意した。

「エリア」では、国分グループのエリアカンパニーを中心に全国の魅力的な商品が集結。「ヘルス」は、身体面だけでなく、ストレスなど精神面も含めた健康を重視した商品に焦点を当てた。

第2会場では、三重県松阪市や岐阜県・飛騨高山エリアでの共創圏の取り組みを紹介。ビジネスマッチングに意欲的な地銀や、他の自治体関係者などを招き、共創圏活動への理解深耕を図った。