11.3 C
Tokyo
7.4 C
Osaka
2025 / 12 / 03 水曜日
ログイン
English
その他各種イベント・展示会・講演会藤徳物産が春夏商談会 簡便・健康志向の新商品 渋江社長「地域を深掘り」
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

藤徳物産が春夏商談会 簡便・健康志向の新商品 渋江社長「地域を深掘り」

藤徳物産は1月26日、コンベックス岡山(岡山市北区)で「第20回春夏商品商談会」を開いた。269社が出展し、143社・約330人が来場。出展メーカーの内訳は食品137社、酒類58社、低温65社、ペットフード9社。

「商談会という名前の通り、各社がトレンドを踏まえ発売した商品を見てもらうのが狙い」と渋江透社長が話すように、メーカー各社が物価高や簡便・健康志向といった市場動向に沿った商品のアピールに力を入れた。

岡山手延素麺(岡山県里庄町)は幅を細くすることで、従来10分以上かかっていたゆで時間を5分に短縮した「手延べうどん」を発売。「早ゆでで時短志向に対応した」(営業部)。

麩の製造卸、いとふ(京都市)はスナック「おふのひととき」を新たに発売した。2年前につまみ向けにスナックを商品化したが、今回はシーズニングを使用せず塩味も抑えた。「お酒を飲まない女性や子どもでも食べやすいようにした。麩のレパートリーを広げ次世代につなげていきたい」(本社営業部)と強調する。

地域卸として、地元企業や学校との連携にも引き続き注力する。岡山南高校と企業との共同開発商品として、新たに「もんげぇ豚丼じゃあ!」を発売した。岡山のピーチポークを使い、18年に開発した「焼肉の糀たれ」で仕上げた。同校商業学科の3年生は「先輩が作った、たれを引き継いで新たに商品開発することができた。販売会や試食などの活動を通し、岡山を盛り上げていきたい」と力を込めた。

渋江社長の話

得意先小売業の方々と話をすると、地元をもっと大事にしなければならないと言われる。改めて深掘りし、新しい提案につなげたい。岡山はアピールが上手くないと言われるが、高校駅伝やサッカー、マラソンなどスポーツが盛り上がっている。食も良いものがたくさんあり、しっかりアピールしていきたい。

今期の進捗は12月まで、前年を上回り推移している。だが、数量ベースで伸びているとは限らない。消費者が店を厳選し、買い回りしながら節約する傾向が強まっていると思われる。冷静に判断することが重要になる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点