ファミマの「フラッペ」好調 「ブラックサンダー」「ピカチュウ」などとのコラボが奏功 1-8月累計30%増で2500万杯突破

 ファミリーマートは18日、フローズンドリンク「フラッペ」の今年1月から8月16日時点での累計販売数が前年同期比約30%増を記録し2500万杯を突破したことを明らかにした。

 大幅伸長の要因について、同社は「ブラックサンダーやピカチュウなどとのコラボレーションにより新規のお客様を獲得したことが好調要因」と回答。

 コラボ商品は、前年度(2月期)の「フラッペ」好調の牽引役になったことから今年度も強化の構え。

 有名ブランドとコラボすることで新規顧客獲得につなげるとともに「フラッペ」の認知度を上げていくことも目的としている。

 味づくりは外部の知見や新技術を取り入れながら磨きをかけている。

 今年度の第一弾として4月に発売開始した有楽製菓の「ブラックサンダー」とのコラボ商品「黒いブラックサンダー チョコレートフラッペ」「白いブラックサンダー クッキーバニラフラッペ」にはクッキーをチョコレートコーチングで包み込む技術を導入。
 これにより、フローズンドリンクの冷たい飲みごたえと「ブラックサンダー」の真骨頂であるザクザク食感の両立を実現させた。

 キャラクターの力が販売を後押ししたとみられるのが、6月21日に新発売した「ピカチュウのパインフラッペ」で発売から8日で累計販売数100万杯を突破した。

 7月には、30‐50代のプチ贅沢需要の開拓に挑むべく、ウェスティンホテル東京とコラボレーションした「ウェスティンホテル東京監修 豊潤なマンゴーフラッペ」と「同 魅惑のピーチフラッペ」を新発売した。

自宅での「フラッペ」づくりも訴求するPOPの一部 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
自宅での「フラッペ」づくりも訴求するPOPの一部

 おうち”需要の開拓にも取り組んでいる。

 2014年の展開当初は店頭でしか作ることができなかったが、21年にパッケージの仕様を変更しトップシールにJANコードを付けたことで自宅での「フラッペ」づくりや家庭内でのストックを可能とした。

 現在、POPをはじめ、パッケージ裏面へのQRコード掲載やレジ液晶パネルで“おうちでフラッペ”を訴求している。
その手応えについては「少しずつ浸透してきていると考えている」という。

 コラボは年間通じて展開していく。

 8月23日には「ゴディバ監修チョコレートフラッペ」の発売が控えている。
 「フラッペを夏だけではなく年間通して飲んでいただけるよう今後も季節に合わせた商品をお届けする予定」と意欲をのぞかせる。