味の素社は29日から料理にまつわる心理的な固定観念を取っ払った“料理自由化プロジェクト”を開始。その第一弾として、「一汁三菜をつくら“ねば”」とか「だしは一からとる“べき”」など自分に課してしまう料理のルールを「料理のねばべき」と名付け、その実態を知ってもらうための企画展『料理のねばべき展』を1月29日から4日間、東京・港区高輪のNEWoMan TAKANAWAにて期間限定で開催している。
『料理のねばべき展』のメディア発表会が29日開かれ、食品事業本部マーケティングデザインセンターコミュニケーションデザイン部の植野友生マネージャーは、「2025年3月に主婦500人を対象に行った調査で、料理を楽しめていない人は55.8%。料理に対して“こうせねば”や“こうすべき”といった固定観念やプレッシャーである“料理のねばべき”を感じたことがある人は67.0%。料理の悩みを人に相談できていない人は58.6%に達する一方、料理の固定観念を“変えたい”と思う人は60.0%にのぼっているということがわかった」と説明。その料理のねばべき問題を『料理のねばべき展』で可視化・共有化。「料理自由化プロジェクトを通して料理の当たり前を見つめ直し、料理にまつわる心理的、実践的な不自由さを解消し、日々の暮らしの中で、より自由に料理を楽しむことを目指す」。
自分の中でしまい込んでいる料理のねばべきを、展示では「箱」というモチーフで展示。「箱を開くことで自分の気持ちに気づき、自分だけの問題ではないと感じてほしい」と言う。

最後に植野氏は「料理は、その日の体調や時間の余裕等に合わせ、いつもの基礎調味料を使って丁寧に作る日もあれば、一つで味がきまる調味料を使い、時間や手間を抑える日もある。重要なのは一人一人に合ったいろいろな選択肢があるということだ。料理自由化プロジェクトを通して料理の当たり前を見つめ直し、料理にまつわる心理的、実践的な不自由さを解消し、日々の暮らしの中で、より自由に料理を楽しむことを目指し、食を通じてWell-beingの実現に貢献したい」としている。展示会場では、料理インフルエンサーのおよねさんと料理に関する悩みについて直接話せる「料理のねばべき相談会」も実施した。
発表会では3人の男の子を育てているママタレントとして活躍中の小倉優子さんと料理研究家のリュウジさんを招いたトークセッションも開催。小倉さんは「料理は好きだがあとかたづけが面倒。子どものお弁当づくりにはプレシャーを感じている。悩みはブラックボックス化し、周囲にも相談できていない」など料理に関する悩みを披露。
リュウジさんは「料理はおいしいものをつくることが目的だが、おいしいものがあれば市販品を買ってもいいと思う。調味料でも手持ちに一つだけないと買いに走る人もいるが、あってもなくてもいい料理もある。インスタントラーメンでもたっぷり野菜を入れれば料理。朝昼夜の3食で栄養バランスを保つ必要はなく、一日の食事の中で栄養バランスを保てばいい」など語った。
