ブルボンは、朝食の欠食を問題視して「80Kcalビスケット」の訴求強化などに取り組む。
厚生労働省の調べによると、朝食の欠食率は20~50代の働く世代で高く、20代で3人に1人の割合となる。
8月4日、商品・営業戦略発表会に臨んだ井手規秀常務取締役は「朝食を抜くことは決して良いことではない。朝にカロリーをある程度コントロールするほか、カロリー摂取量を分かっていただくために『80Kcalビスケット』を発売し安定的に売れている。安定的に売れているものを改めて拡大していくことが重要」と語る。
「80Kcalビスケット」は、1個包装当り80kcalに設定。80kcalは、“小さい茶碗に軽く半杯のごはん”や“6枚切り食パン半枚”、卵1個、バナナ1本、牛乳コップ1杯などのカロリーに相当。
素材とおししさにこだわり「オーツ麦のクラッカー」「天然酵母のクラッカー」「豆乳のウエハース」「五穀のビスケット」を取り揃え、どれも手軽なだけでなくカロリーを気にする人にとって食べる量を把握しやすい設計になっている。
糖質をコントロールしながらおいしいお菓子が食べたいニーズに対しては「カーボバランス」シリーズで対応する。
健康や体型への意識が高い50代前半の女性に向けては、糖質60%オフの「カーボバランス」シリーズ、健康や体型について少し気になりだしている30代前半の女性に向けては「ちょこっとカーボバランス」シリーズをそれぞれ提案していく。
食事代替ニーズや健康志向ニーズに対応するものとして、「プレーンクラッカー」と「バジルクラッカー」も発売している。
2品とも食べやすい形状が特徴。
「20代女性の平均的な口のサイズを調べると、普通に開けたときの口の幅は43.5ミリであり、短い辺が34.5ミリの当社のクラッカーは非常に食べやすいサイズになっている。一般的な正方形のクラッカーは49ミリあり、角から口の中に入れることになる。単に朝食代替ではなく、食べやすさも研究して、このような形状になっている」と胸を張る。
健康志向に対応した商品は指名買いされる傾向にあることから、棚割りでは上段での配置を提案していく。
