17.8 C
Tokyo
15.6 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
その他SDGs三菱食品 実質再エネ100%へ 「非化石証書」を活用

三菱食品 実質再エネ100%へ 「非化石証書」を活用

 三菱食品は、Carbon EX社(本社・東京都港区)と協働し、非化石証書による実質再エネ100%に取り組む。これにより、全国約400拠点の事業所で使用する電力を実質的に再エネ化し、2030年に向けたCO2排出量削減とサプライチェーン全体の脱炭素化を推進する。

 非化石証書とは、再生可能エネルギーや原子力などCO2を排出しない「非化石電源」で発電された電気の環境価値を証書として切り出し、売買できるようにした制度。

 三菱食品では、全国の物流センターにおけるエネルギー使用量の約9割が電力由来で、特に全体の約4割を占める賃借拠点では再エネ化が困難という課題があった。同社が直接電力を契約する拠点ではCO2フリープランへの切り替えを完了したものの、2030年の削減目標達成にはさらなる実効的な対策が必要となっていた。

 こうした中で、コスト効率と信頼性を両立できる再エネ化手法として、非化石証書の活用を検討。専門的知見と市場理解を持つCarbon EXの支援により、全国規模で再エネ転換を進める体制を構築した。

 三菱食品では、非化石証書の早期導入を単なる削減施策ではなく、再エネ創出への投資と位置付け、今後は省エネ・創エネを両輪とした持続的な削減体制を構築し、サプライチェーン全体での脱炭素化を推進していく方針。「Carbon EXとの協業を通じて、脱炭素の波を業界全体へ広げ、次世代に持続可能な食のインフラを残していきたい」とした。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。