セブン‐イレブン・ジャパンは、ブラックフライデー企画「揚げ物日替わり半額セール」初日に、全国でコロッケの販売数が約750万個となり、揚げ物の販売金額がクリスマス期間を除き過去最高を記録したと発表した。
同社では5月の阿久津知洋社長の就任後、商品・販売施策の強化を進めている。阿久津社長は「セブン‐イレブンは真面目で優等生だが、商品や店に面白味が不足している」と捉え、「商品開発やプロモーションで不十分だった領域にも挑戦したい」と述べていた。
その最初の挑戦となったのが6月の「おにぎり・寿司スーパーセール」で、リスクを伴う施策だったが、日配商品の販売が回復し、同月の既存店売上は2%増と成果が表れた。9月からは新コンセプト「なにがあるかな、セブン‐イレブン。」を掲げ、毎月の販促強化を進めている。
今回の揚げ物セールもその一環で、初日から想定を上回る反響があり、「社員も驚くほどの売れ行き」(同社)だという。物価上昇で購買意欲が落ち込む中、定番商品の価格負担を和らげ、日常利用しやすくする狙いがある。
セールは11月27〜30日の4日間で、コロッケ、五目春巻、揚げ鶏を日替わりで半額販売。夕食にも使いやすい商品を中心に、最大112円引きで提供。揚げ物にはコレステロール0・トランス脂肪酸低減のオリジナル油を使用し、酸化値を測定するなど品質管理にも力を入れている。
同社は「調理の手間がかかるため揚げ物を避ける家庭も増えるなか、必要な時に、必要な分だけ、身近な場所で揚げたてを提供できる価値を知ってほしい」とし、今後も生活シーンに寄り添う提案を続ける。


