富山県の食品卸・アイディックは10月22日、恒例の秋期総合展示会を富山市の産業展示館で開催した。
生鮮3品、惣菜、ドライ、日配、パン、菓子などフルカテゴリーの提案が特徴で、北陸3県や東海地区から得意先スーパーのトップやバイヤーなどが来場した。随所で単価アップや買上点数増など売上拡大提案が行われ、活発な意見交換が見られた。
会場のテーマは引き続き「人気の商品と売れる売場で大きく稼ぐ」。特に同社のデリカセンター製造の惣菜コーナーは、従来の2倍に拡大してアピールした。
寿司では、生ネタが人気の魚屋の寿司は「握り」を提案する一方、惣菜の寿司は「巻き寿司」に特化し、どんぶり含めて定番の主力商品と付加価値型のこだわり巻きなどを提案した。
年末年始にかけては、帰省需要から今年の盆商戦も好調だった大容量の寿司の需要が見込まれるため、3~4人前などの生ネタの大切り寿司で単価アップの提案を実施。同様に精肉では、ハレの日提案として、焼肉用牛肉の希少性の高い高質部位のセットを提案した。
青果では、引き続きバラ売りで買上点数増を訴求するとともに、袋入りの徳用商品で単価アップを目指すなど、バラと徳用袋の両面での売場展開を提案。一方で、果物などは価値の高い単価増につながる商品の提案も強化した。
また日配、ドライでも大容量商品を強化し、精肉のジャンボパックなど単価アップとともに若年層開拓の重要性も訴えた。また、オリジナル商品として留め型商品に注力していく考えを示した。
会場は、スーパーなどの得意先約600人と、同社の「仕入れ先様もお客様」の考えから、出展者合わせて約1200人が来場し、それぞれが同社の惣菜などの試食や提案内容を確認した。


