ヤオコーは7日、200店舗目となる「ヤオコー板橋四葉店」(東京都板橋区)を開店した。同店は、埼玉県南部・東武東上線沿線に形成されたドミナント(店舗網)から都市部進出の一拠点と位置付けられ、広い敷地面積の確保が難しいとされる立地で狭小・都市型店舗ならではの新提案が随所に施されている。
狭小スペースを補う施策としては、15時や夕方に品揃えを変更することで440坪の売場で600坪に相当する品揃えにしていくほかエンドに新什器をヤオコーで初めて導入した。
通路幅が広めの通常店では、40(よんまる)カートと称する台車型の什器を使い通路にやや突き出す形でエンドをつくるのに対して、板橋四葉店では棚に組み込む形の新什器により通行の妨げにならないことに加えて、台車型什器と比べて多くの品揃えを可能とする。
仕切り板により季節物のスポット商品やお買い得商品と日替わり商品を違和感なく陳列できるのも特徴。店員がスムーズに陳列できるようにもなっている。

都市型店の取り組みとしては、都市型店で精肉需要が高まる傾向を受けて、味付き肉と味付きの魚の切り身のバンドル販売をヤオコー初導入。肉と魚、それぞれ5種類をラインアップし、品揃えは随時変更していく。
味付き肉と味付きの魚の切り身を買い回っている傾向を受けてバンドル販売を初導入したという。
ドライ売場では精肉との相性のよいタレの品揃えを拡充。PBの生焼肉用のタレ2種類も販売している。
クッキングサポートは2人体制で精肉の提案に特化していく。

青果では、フィリピンの標高900m以上の高地で栽培された「木熟(きじゅく)バナナ」をヤオコー初導入した。
ターゲットは30‐50代のヤング・ミドル層。年間売上は初年度20億円を計画。初年度売上構成比は生鮮37%、グロサリー44%、デリカ19%。
開店時の商品数(SKU数)は生鮮920品、グロサリー1万1380品、デリカ330品。



