5.9 C
Tokyo
6.4 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
加工食品菓子菓子の多彩な品揃えに重きを置く外林グループ 駄菓子メーカーへの情報提供を目的に駄菓子屋を運営

菓子の多彩な品揃えに重きを置く外林グループ 駄菓子メーカーへの情報提供を目的に駄菓子屋を運営

 菓子卸の外林グループで菓子の袋詰めを手掛けるエスピービーは2024年に小売事業部を立ち上げ、 駄菓子ショップ「だがし家ちゃりんこ」のフランチャイジーとして5月中旬に1号店、8月末に2号店を開業して駄菓子屋を営んでいる。

 10月10日にはイオンモール川口前川(埼玉県川口市)に3号店をオープンした。

 現在は、フランチャイザーの指導のもと店舗運営を学んでいる段階にあり、今後、駄菓子メーカーへの販売動向などの情報提供を視野に入れる。

外林の外林大忠社長CEO
外林の外林大忠社長CEO

 10月3日、取材に応じた外林の外林大忠社長CEOは「駄菓子メーカーさまはモノづくりを一生懸命されている反面、商品企画や営業の機能を自社で持たれず小売店さまとの接点が少ないところが多い。一方、我々も小売店さまを通した情報しかなく、自ら店舗を運営することで、お客様がお求めやすい商品形態や売場づくり、さらには卸売業の倉庫作業を含め商品の物流コストをいかに抑えられるかを研究していく」と説明する。

 商品形態では主に入数や容量、価格などを研究していく。

 具体的には「例えば、現在販売している商品のサイズを半分にする、あるいは2種類をバンドル販売したら、もっと買っていただけるのではないかということを研究する。研究で得られた情報をメーカーさまに共有させていただくことでメーカーさまの拡売に貢献していく」ことを思い描く。

駄菓子売場イメージ
駄菓子売場イメージ

 店舗数は追わず、駄菓子屋を営むことで地方の駄菓子メーカーと小売店の双方の立場に立ち、菓子業界の発展に向けて提案力を強化していくことに主眼を置く。

 「実際に我々がやってきたことを、小売店さまにも共有し、小売店さまの参考になれれば集客のアップや什器活用による陳列コストの低減につながる可能性もある」と述べる。

 外林グループは、地方・地域のパートナーに支えられて発展してきた歴史があり、地方・地域ごとの品揃え重きを置いている。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。