近鉄百貨店は10月29日、歳暮ギフトセンターを開設した。
在阪百貨店の店頭受注では最速のスタート。大阪のあべのハルカス近鉄本店では、開店前に社員が法被とイチ押しギフトであるカニの被り物を着用して売場に勢揃い。こぶしを上げながら「お歳暮商戦がんばろう!」と気合いを入れた。同店では12月25日までの58日間、約1480点を販売して前年並の売上を目指す。
品揃えでは「日本列島美味紀行」と題して、全国のグルメを知り尽くしたバイヤーが、北海道から沖縄まで各地域の厳選した107点を強化。自家需要向けでは家計応援として、大容量や訳ありグルメ、忙しい年末年始向けにレンチングルメを充実させた。
伊藤篤商品政策統括部商品制作部課長は近年のギフト市場について、「単なる儀礼的な贈り物ではなく、イベントや日頃の感謝を伝える冬の贈り物として利用されている。人気の自家需要向け商品は物価高も相まって訳あり商品の需要が高まっている」と説明した。
アサヒビールグループによるビールギフト等への影響については「80品目予定から30品目に縮小。売上に少なからず影響があると思われるが、おそらく洋菓子やハムに需要が流れると予想している。酒類では地元産クラフトビールなども訴求して、地域の味を知ってもらえる機会にしたい」と話した。



 
                                    