ミールキット宅配サービスを展開するヨシケイグループはこのほど、味の素が推進するフードロス削減プロジェクト「捨てたもんじゃない!」とのコラボレーションメニューを開発。ミールキットのメニューブック「Smile&Table(スマイルアンドテーブル)」を10月27日号で発売する。
コラボメニューは「丸ごとピーマンの豚肉巻き~バルサミコソース~」。健康を気にする人や野菜を楽しみたい人向けのコース「Balance Meal」の商品として提案し、「食品ロス削減の日」の10月30日に到着する。同メニューでは、捨ててしまいがちなピーマンのヘタや種まで丸ごと使用。しっかり火を通すことでやわらかい食感になり、ピーマン本来の甘味とおいしさを楽しめる。ソースにはバルサミコビネガーソースを使用。「味の素KKコンソメ」など自宅にあるコンソメ調味料と砂糖を加えることでまろやかな酸味に仕上げ、コクが加わった。味付けは子どもから大人まで親しみやすく工夫を凝らした。
味の素グループが進める「捨てたもんじゃない!」は、限りある資源を無駄にしないというだけでなく、さらに価値(おいしさ、楽しさ)を生み出すことを訴求したブランド。今回のコラボメニューも、ピーマンを丸ごと味わえることで「捨てない」というフードロス削減の観点はもちろん、「さらにおいしい」といった食卓に新たな価値を生み出す一皿として提案する。
商品化までは約半年。試作段階では両社が意見交換を重ね、何度も改良を加えて検討を進めた。味の素コンシューマフーズ事業部の内山真理恵さんは「同プロジェクトでは、これまでSNSやオウンドメディアを通じてフードロス削減を発信してきた。今回、ミールキットでヨシケイグループとコラボするということで一歩踏み込むことができた。今回のメニューは、余った食材、過剰除去される食材を活用したレシピ。ピーマンを電子レンジで予加熱するなど、丸ごとでも食べやすいように工夫した。ぜひご家庭で楽しんでほしい」とコメント。
ヨシケイ開発プロモーション課課長の鈴木直人さんは「当社では50年にわたって、ご家庭でその日に必要な食材をその日の分だけ提供してきた。受注生産のため無駄がないということからも味の素のプロジェクトとの親和性を感じている」と述べた。
両社では今後もコラボメニューの開発を進めるとともに、SNSなどで情報発信することでフードロス削減の取り組みの認知度向上を目指す。