3.8倍濃い「アーモンド効果」 特許技術で開発 高濃度でもなめらかに 江崎グリコ

アーモンドミルク市場の8割強を占める江崎グリコは、既存品の「3.8倍の濃さ」とする新商品「アーモンド効果 濃厚〈砂糖不使用〉」(125㎖)と、その濃さでもなめらかな飲み心地を実現する特許技術「濃厚なめらか製法」について、大阪市の同社事務所で10月1日にメディア向けに説明会を開いた。

同商品の開発背景には、同社の消費者調査でアーモンドが健康に良いイメージを持つ人は41%であるが、実際に健康のために摂取している人は11%程度と、このギャップと、粒アーモンドに対して「以前は食べていたが(年齢の加増とともに)硬くて食べにくくなった」や食欲減衰などの意見も多いことに着目し、飲料で手軽に摂取できるように開発を進めた。

また容量では、消費者は少ない方が濃いイメージを持っていることから125㎖とした。

商品特徴は、原料のアーモンドは皮付き100%で、同品1本で12粒使用し、既存のアーモンド効果200㎖比3.8倍の濃さと、その濃さでもなめらかな飲み心地を実現させた特許製法にある。アーモンドを単純に濃くするだけでは分離したり、アーモンドの香ばしさなどの特徴が薄れたりする中、新製法でさらりとなめらかな飲みやすさを実現させた。

その特許製法は高濃度でもなめらかな食感を実現する技術。乳化剤や安定剤などの添加物を使わなくても粒子が均一に分散化し、さらに粒子の微細化で、粒アーモンドの素材本来のおいしさを最大限に引き出している。

大手ECサイトや生協宅配での先行販売では「栄養摂取意向の高い50歳代以上から高い支持を得た」(同社)と好評を得ている。