国分中部 地域共創活動を拡大・深耕 阪急うめだ本店で松阪フェア

国分中部(名古屋市、福井稔社長)が重点施策の一つに掲げる地域共創活動の拡大・深耕を進めている。

事業展開エリアである中部の地方自治体や異業種企業と連携し、自治体のプロポーザル案件をはじめ地域の食材や技術を使った商品開発、地域商材の販路拡大、産学連携などに取り組んでおり、物産展のサポートもその一つ。今回は三重県松阪市、阪急阪神百貨店などと連携し、阪急うめだ本店で開催された「松阪うまいもんフェア」(9月24~30日)を支援。地域をまたぎ、地場商材の発信を行った。

国分中部は22年に松阪市と包括連携協定を締結。同市の魅力ある商品を開発・発掘することで、地域の活性化と持続的な発展を支援してきた。

今回のフェアは、令和7年度に松阪市が関西圏からの誘客を目指す「発地型エリアキャンペーン事業」の一環として実施。松阪市と国分中部が中心となり、阪急百貨店や交通事業者、旅行代理店などと協業し、多角的なプロモーション活動を展開。食と観光の2軸で松阪の魅力を関西圏に発信することにより、地域産業の活性化を目指すというもの。

同フェアでは、松阪市内の10事業者が55品目を出品。松阪牛専門店まるよしの「ハンバーグ丼」や「松阪牛 牛肉重」、深緑茶房の「松阪茶ソフトクリーム」のほか、松阪鶏焼き肉のたれ、松阪牛の肉みそ、はちみつ、調味料など、ご当地の逸品を集めた。

販売商品は松阪市観光協会で集荷し、国分の自社便で一括配送(一部、出店メーカー直送もあり)。期間中、追送便による商品補充も実施。今後は松阪市に限らず、三重県全域を対象にした取り組みを協議していく。

また物産展支援では今春、高山市産業振興協会と組んで名古屋市内の百貨店で開催された「飛騨高山の観光と物産展」の配送をサポート。次年度の開催に向けた商談も進めているという。

今後も共創圏活動の輪を広げ、地域のニーズに応じたイベント開催や地域発信の仕掛けを検討していく。