ガムを噛みながらバドミントン教室 奥原希望選手がスポーツ通じて「噛むこと」の大切さ伝える ロッテ

9月13日、ロッテはLOCOKと共同で小学生対象のバドミントン教室・トークショーを品川区立御殿山小学校(東京都品川区)で開催した。

スポーツを通して噛むことの重要性を啓発するのが狙い。ロッテの「噛むこと研究室」の活動の一つ「噛むスポプロジェクト」の一環。小学生向けのスポーツ教室はこれで4回目となった。

ロッテ広報部広報二課の小関理恵氏は「噛むこととスポーツの関連に気付いていただき、日常生活に噛むことを取り入れていただきたい」と語る。

イベントにはプロバドミントン選手の奥原希望選手が登場。実演を交えながら子どもたちにバドミントンを指導。

トークショーでは、噛むことがパフォーマンス向上につながる可能性や、硬さのあるフルーツが好物でよく噛むといった奥原選手の嗜好に触れる。

トークショーに登壇した東京歯科大学口腔健康科学講座スポーツ歯学研究室の武田友孝客員教授は「噛むと筋肉が動き、脳に刺激がいくことで運動能力のアップにつながると考えられる。噛むことでリラックスできたり集中できたりするため、試合前にガムを噛む野球選手も多い」と説明する。

イベントには小学3~6年生11人、バドミントン教室のサポート役として品川区立日野学園バドミントン部の部員15人が参加。

奥原選手は「試合が夜遅くまであると、寝付きが悪くなってしまうことがある。試合後は噛むことを意識してリラックスしたら、睡眠の質も変わるのではないかなと感じた。子どもたちにとっても、いい情報を取り入れ新たな気付きになる時間だったのではないか」と笑顔を見せた。

ロッテ広報部の似内(にたない)裕一部長は「社会課題として、お子さんが口を開きっぱなしにしてしまう『お口ぽかん』やシニアの方のオーラルフレイルなどがある。今後も咀嚼やガムについて発信することで、そういった課題の解決に取り組む」と述べる。