8.3 C
Tokyo
12 C
Osaka
2025 / 12 / 25 木曜日
ログイン
English
業務用日東ベスト 病院・施設向けおかゆセット 品質安定、負担軽減も 秋冬商品

日東ベスト 病院・施設向けおかゆセット 品質安定、負担軽減も 秋冬商品

業務用冷凍食品が主力の日東ベストは、提供現場の課題解決につながる新商品や提案を強化している。病院・施設向けの「おかゆセット」は品質の安定と大幅な負担軽減が期待でき、学校給食向けで食物アレルギー対応の「チーズ風ソースインハンバーグ」は自然な風味やおいしさが特長。ユーザーからの評価も上々だ。

粒感のある主食として好評

「スムースグルメ(SG)」ブランドで今春から一食完結型の「おかゆセット」を本格販売。「中華丼」「親子丼」「カレー丼」「牛すき丼」「麻婆なす丼」の5メニューで、粒感のあるおかゆと丼の具はムースに仕立てた。施設や病院でおかゆはニーズが高いものの、実は炊飯や蒸らし、味付けなど調理が大変だという。新商品は自然解凍や電子レンジ調理で安定した品質のおかゆを提供できるため、人手や時間に限りのある現場の労務改善も見込める。導入済みのユーザーからは「とてもおいしいと評判で、残食はほぼない。調理から片付けまでの作業は、調理員2人体制で約2時間の短縮になった」との声が届く。また、ほとんど離水しない商品設計もポイント。提供者を悩ませる誤嚥リスクを大幅に低減した。

食物アレルギー対応の「フレンズミール(FM)」ブランドで「チーズ風ソースインハンバーグ」を発売。卵・乳・小麦不使用でチーズ風ソースの入ったハンバーグに仕上げた。チーズらしい風味と時間経過しても口どけの良いソースが特長。学校給食での利用を見込む。

外食向けの「ジョイグルメ(JG)」ブランドは台湾屋台をイメージしたエスニック系のメニューを用意。「JGもちっと巻き」と銘打ち、こんがり焼いた「ごま油香る葱餅風」など3種。ワンランク上の「Gold Dish」シリーズにはレトルトの「国産牛スネ肉のビーフシチュー」を追加。素材にこだわった上品な味わいのシチューで、店頭で野菜具材を足すなどひと手間加えるのがおすすめ。

一方、市販用は「エーデルシェフ(EC)」ブランドで展開。新商品「お箸でいただくハンバーグステーキ」は箸でほぐれるやわらかさとあふれる肉汁を表現。家庭では焼ききれないビッグサイズ(180g)が電子レンジで調理できる。

渡邉昭秀取締役常務執行役員
渡邉昭秀取締役常務執行役員

学校給食で出している「フレンズクレープ」(卵・乳・小麦不使用)として「ヨーグルト風」「いちご」の2品を発売。かつて給食で食べた若い主婦層などから問い合わせが多く、市販用での商品化に至った。

このほど業界専門紙向けに試食会を実施。渡邉昭秀取締役常務執行役員は「外食のインバウンド需要は落ちつつあるが、当社は給食、デリカも主力に展開している。環境の変化に合わせて各業態を伸ばしていきたい」と話した。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。