ヤマダイのカップ麺「ヴィーガンヌードル」が発売10周年を迎え、麺のおいしさ向上と賞味期限延長を実現。9月15日からリニューアル発売する。
東京・自由が丘ヴィーガン料理専門店「T’s レストラン」監修の下、ノンフライ麺を使用し、独自ノウハウで動物性食材やアルコールなどを一切使用せずに開発したインスタントラーメン。同社によると「世界でも稀な存在の商品」だという。近年はヴィーガン志向の生活者のみならず、アレルギーなど食事制限のある方やインバウンドにも支持が広がり、国内外で存在感を高めている。
麺質向上、賞味期限延長
「ヴィーガンヌードル」は前身の商品が15年9月に発売され、19年9月に「ヴィーガンヌードル」へ改称、20年6月に「担担麺」「酸辣湯麺」「醤油」の3品体制となった。
このほど開いた発表会の席上、大久保慶一社長は「当社の看板商品『凄麺』は本格ラーメンを目指したものだが、それとは別にコップ型製品の開発も必要と考え、試行錯誤の末にたどり着いたのが『ヴィーガンヌードル』」とした上で、「動物性不使用などの食品は日本、世界に必ずニーズがある。多くの方に安心しておいしく食べていただける価値ある商品として、今後15年、20年と大切に育てたい」などと話した。
10周年を迎えた今秋は「担担麺」「酸辣湯麺」「醤油」で使用するノンフライ麺を大幅にリニューアル。配合・製法を見直してラーメン専門店の食感や味を追求するとともに、形状を丸形から四角に変更してスープとの絡みをアップさせた。価格は従来同様の220円(税別)。リニューアル発売にあわせ、公式Xでのプレゼントキャンペーンなどを実施する。
一方、「ヴィーガンヌードル」は商品認知の高まりにあわせて活躍の場を広げている。近年では大手航空会社の国際線機内食やホテルのヴィーガン対応食に採用。訪日外国人に浸透しつつあることも特筆材料。SNSで情報拡散され、海外の投稿に「ヴィーガンヌードル」が登場することも少なくない。現在の輸出先はアメリカ、カナダ、シンガポール、香港、マレーシアなど約10か国。
今秋のリニューアルでは賞味期限を9か月から12か月に延長しており、輸出対応力も高まった。
発表会には「T’s レストラン」の下川祠左都オーナーも登壇。「ヴィーガン対応というだけでなく、おいしいカップ麺に仕上がっていることが素晴らしい。ヤマダイ社の挑戦があってこそ」などと商品を絶賛した。