ケイエス冷凍食品は、主力品「国産鶏 鶏つくね串」の新規ユーザー開拓に手応えを得ている。今春に参加したイベントで試食提供しアンケートを行ったところ、未購入者のうち実に98%が「今後購入したい」との意向を示した。同じ調査で購入経験率は45%との結果が出ており、ノンユーザー開拓の余地は大いにありそうだ。同社は「品質にはさらに自信を持って提案し、間口を広げていきたい」と意気込む。
7月24日に秋季新商品発表会を開催。その席上、プロモーション施策の報告として、子育て世帯の参加が多いイベント「リトル・ママフェスタ」の東京会場(3月28~29日)で得られたアンケート結果を紹介した。
「国産鶏 鶏つくね串」の商品認知率は62%で、うち購入経験者は45%、未購入者は17%。商品認知および購入経験がない割合は38%だった。
新規の購入意向が98%と高かったことから、同社は「喫食体験が購買意向につながる」との自信を深めた様子。直近では親会社のテーブルマーク主催「こども将棋大会」(6~11月)に初めてブース出展し、商品展示や巨大な「鶏つくね串」の模型でアピール。今後も各種イベント等への参加や試食提供を検討する。
25年秋、家庭用の新商品で「国産鶏 鶏つくね串 ヤンニョム味」を発売。既存3品は和風の照焼タイプだが、韓国料理で人気の甘辛いヤンニョム味に仕上げ、若年層獲得を目指す。シリーズ4品を対象に10月1日~12月31日、デジタルギフトが当たるキャンペーンを実施。リピートと新規トライアルの促進を図る。
「柚子香る和風メンチ」は大人向けお弁当おかずの新作。国産の柚子などを使い、香りを楽しめる。「たけのこ入り塩メンチ」など姉妹品とのコーナー展開も提案。
「食卓のやまや明太マヨ使用 ちくわ磯辺揚げ」は、福岡の辛子明太子で有名なやまやのセカンドブランドとコラボ。ちくわは練り物大手、かね貞の製造によるもの。
業務用の新商品は、主力のミンチ加工品を拡充。「たれで食べる肉だんご」は、酸味がきいた甘酢だれがたっぷり入っている。「国産鶏肉使用 根菜入りつくね(味噌だれ)」は、ミニハンバーグシリーズのプラス1品として拡販。「東方屋台めぐり」シリーズには「ポテトカップディッシュ(グリーンカレー味)」と「アーモンド衣の揚げバナナ」を追加。前者はホテルビュッフェ、後者はレジャールートの開拓を見込む。