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2025 / 11 / 13 木曜日
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小売CVSセブン-イレブン・ジャパン スムージーに「カフェラテ」登場 ご褒美着目の新ラインで需要拡大狙う
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

セブン-イレブン・ジャパン スムージーに「カフェラテ」登場 ご褒美着目の新ラインで需要拡大狙う

セブン-イレブン・ジャパンは8月12日から、「セブンカフェ スムージー」シリーズの新商品「カフェラテスムージー」(税別278円)を全国・数量限定で順次発売している。既存の健康軸商品に加え、心身の健康をテーマにスイーツ感覚で楽しめる「SMOOTHIE+SWEETS」の新たな切り口でさらなる間口拡大を図る。

近年、カフェや専門店で若年層を中心にスイーツ系ドリンクの人気が高まるなか、改めて“健康”を捉え直し商品開発に着手した。商品本部FF・冷凍食品部FFマーチャンダイザーの西尾あゆ美氏は「栄養面だけでなく、心の満足感やリラックスできる時間の提供も重視し、健康志向型とスイーツ型の二軸でスムージーの魅力を広げたい」と語る。

左から「ベリーベリーヨーグルトスムージー」「カフェラテスムージー」「グリーンスムージー」
左から「ベリーベリーヨーグルトスムージー」「カフェラテスムージー」「グリーンスムージー」

「カフェラテスムージー」は、グアテマラ・コロンビア・ブラジル・タンザニア産のアラビカ種100%の産地支援豆を使用。豆ごとに焙煎法を変え、ドリップ式とエスプレッソ式を組み合わせることで、低温でも香り高い味わいを実現。甘さを控えることで暑い季節にも飲みやすく仕立てた。

同社のスムージーは、果実や野菜、豆乳などを急速冷凍した冷凍キューブ入りカップを専用マシンにセットし、自動でミックスして仕上げる点が特徴。素材の急速凍結で風味や栄養を保ち、一部商品には規格外食材を活用することでフードロス削減にも貢献。素材が見える安心感と出来立ての味わいが広く支持されている。

専用マシンで完成した「カフェラテスムージー」
専用マシンで完成した「カフェラテスムージー」

定番のなかでも最も人気なのが「ベリーベリーヨーグルトスムージー」で、「グリーンスムージー」は中高年男性を中心に安定した売れ行きを示す。昨年秋に「カフェラテスムージー」を一部エリアで発売した際には、20~30代女性を中心に好評を博し、過去3か月に同社スムージーを購入していない新規顧客の購入も目立ったという。

スムージーの累計販売数は約1億5800万杯。導入店舗は7月末時点で約1万9900店に達し、今夏には2万台への拡大を見込む。スムージーを長期的な成長柱に掲げる同社は、「毎日野菜を摂るのは大変」「アイスやスイーツはカロリーが気になる」「添加物を避けたい」といった多様なニーズに応えるラインナップで独自の市場形成を目指す。

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