8.5 C
Tokyo
11.7 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
飲料系酒類「アサヒ ザ・ビタリスト」(アサヒビール)の初動をビッグデータで分析 コンビニでの購入が顕著 「ジャケ買い」の口コミも

「アサヒ ザ・ビタリスト」(アサヒビール)の初動をビッグデータで分析 コンビニでの購入が顕著 「ジャケ買い」の口コミも

 リサーチ・アンド・イノベーションの井口(いのくち)颯一朗さんが、「CODE(コード)」と称するスマートフォンアプリから収集される毎日約30万人の購買データを読み解き、話題の商品について発売後1週間の初動をリポート。今回、取り上げるのはアサヒビールの「アサヒ ザ・ビタリスト」(ザ・ビタリスト)。以下、井口さんが語る。

 はじめに市場での立ち上がり状況に注目したい。

 ビールカテゴリにおける「ザ・ビタリスト」の4月15日発売開始以降の初週シェア(レシート枚数3万5720枚)見ると、競合が多い同カテゴリの中で一定のポジションを築いており、出足としては好調といえそうだ。

 なお「キリン一番搾り」のシェア大幅増は、同時期に発売された「キリン一番搾り ホワイトビール」効果によるもの。

発売前一週間と発売後一週間のシェア*商品名は略称
発売前一週間と発売後一週間のシェア*商品名は略称

 では、どの業態で多く購入されているのだろうか。業態別に購買状況を確認すると、コンビニでの購入が目立つ。
 新商品ということもあり、試しに1本購入する動きが多かったと考えられる。大手コンビニ3社での購入が多数確認できたので、実際に購入を検討するなら、まず最寄りのコンビニを訪れてみるのが良さそうだ。

 次に、購入者層を確認した。

 性年代に分けて購買者を分析したところ、特に男性40代から50代での購入が目立った。
この傾向からは、ビールを普段からよく喫飲し、ビールへのこだわりもある中年層と、商品の特性がマッチした結果と考えられる。

業態別購買状況
業態別購買状況

 さらに、購入者がどのように評価したか口コミを見てみよう。「苦味」「柑橘系」「フルーティ」という声が多く見られ、「ザ・ビタリスト」の魅力でもある苦味と香りがしっかりと伝わっていると分かる。

 また、「デザインがかっこいい」「ジャケ買い」などの口コミも一部見られ、高級感のある黒と金色のパッケージは初期のブランドイメージ形成にも良い影響を与えていそうだ。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。