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イトーヨーカ堂 オリジナル総菜「ヨーク・デリ」好調 自社工場の商品を2倍に拡充へ

イトーヨーカ堂が惣菜カテゴリーの販売を伸ばしている。誕生1周年を迎えた惣菜ブランド「YORK DELI(ヨーク・デリ)」を主力に展開し、2025年3~5月の総菜の既存店売上高は前年比5%増だった。なかでも自社グループの生産拠点「Peace Deli(ピースデリ)」でおいしさにこだわった商品群が好評。今期は同工場で製造したオリジナル商品を前期比約2倍となる90品目まで増やし、総菜全体に占める比率を30%まで引き上げる。

■麺類、煮物類など2ケタ伸長

5月22日に記者発表会を開催。総菜の取り組みについて、西山英樹執行役員フード&ドラッグ事業部長は「当社調べではお客様の約4割が惣菜でスーパーを選ぶ。やはりスーパーは惣菜を強化しないと生き残れない。当社はこれまで競合に後れを取っていたが、新たなラインアップでお客様に少しずつ近づいていきたい」などと語った。

「ヨーク・デリ」のコンセプトは「『毎日食べたい』おいしさ。」で、初年度は43品を発売した。焼き鳥、寿司、天重、唐揚げなど総菜の定番メニューを中心にラインアップする。店内調理による出来立ての提供に加え、自社の「Peace Deli 千葉キッチン」では毎朝5時から出汁を取るほか、新鮮な精肉など良質な素材を使って製造する。

西山英樹執行役員(右)
西山英樹執行役員(右)

ブランド誕生から1年が経過し、成果は着実に出ている。直近の実績をみると、群馬県の郷土料理を再現した「ご当地の味!ひもかわうどん」や値ごろ感ある「ナポリタンスパゲティ」などの麺類・軽食分野が前年比14%増、こだわりの出汁を使った「牛肉の旨味!ほっこり肉じゃが」など煮物分類が同15%増、自社開発のソースが特長の「ネギたっぷり本格ソースの油淋鶏」など中華分類が同16%増とそれぞれ伸長。さらに店内で1つ1つ丁寧に焼き上げた「だし巻玉子」など玉子焼き分類は倍増となった。

25年度の総菜カテゴリーは品ぞろえをさらに充実させ、売上構成比15%を目指す。インストアの手づくりでボリューム感ある「具たっぷり紅鮭おむすび」を発売するほか、一部店舗で好評な揚げたてを数量・時間限定で提供する「格之進 肉おじさん メンチカツ」は取り扱いを現行の2店舗から6店舗に拡大する。

「ヨーク・デリ」1周年を記念し、24~25日の限定で豪華な組み合わせの弁当、バラエティ豊かなオードブルセット、ネタをグレードアップさせたお得な握り寿司の詰め合わせなどを販売する。

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