6.4 C
Tokyo
5.1 C
Osaka
2025 / 12 / 28 日曜日
ログイン
English
加工食品即席麺・即席食品即席麺総需要 24年度は歴代2位、60億食に迫る 手軽さ・おいしさで再評価

即席麺総需要 24年度は歴代2位、60億食に迫る 手軽さ・おいしさで再評価

日本即席食品工業協会調べによると、2024年度(4~3月)の即席麺総需要は前年比4.1%増、59億8347万食だった。過去最高の22年度(59億9140万食)に次ぐ歴代2位の数量で、再び60億食の大台が迫ってきた。物価高で消費者の生活防衛意識が高まるなか、安価・簡便・おいしさなどを備えた即席麺が再評価されている。

この数字はロングセラーなど定番商品の多くが該当する「JAS品」(構成比73%)、プライベートブランド(PB)や輸入品などの多くが該当する「非JAS品」(同24%)、「生タイプ」(同3%)の合計。史上初めてだった2年連続(22~23年)の価格改定を経て店頭売価は上がったものの、上位メーカーは主力のナショナルブランド(NB)をテレビCMや新商品などで強化しながら、消費者ニーズの高い低価格商品やPBにも柔軟に対応し、他の主食に比べてコストパフォーマンスが高い状況を維持している。

月別の実績をみると、12か月のうち8か月で前年クリア。夏場は猛暑・残暑に見舞われながらも堅調に推移し冬場は各地で発生した大雪も需要を押し上げたとみられる。

カテゴリー別は、カップ麺(構成比66%)が39億5540万食、4.4%増で牽引。特に下期から10月16%増、11月4%増、3月9%増など顕著に伸びており、これまで以上に簡便性(タイパ)を重視するトレンドがうかがえた。袋麺(同34%)は20億2807万食、3.3%増とこちらも順調な推移。1食当たりの割安感が支持されている。

協会調べによる小売金額の推計値は、カップ麺が6293億円、6.9%増、袋麺が1674億円、6.0%増、合計が7967億円、6.7%増。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。