味の素社は28日、味の素スタジアムでグループ11社の2025年度新卒入社・キャリア入社約300人を対象に、初の合同入社イベントを実施。栄養サポートを行っているアスリートとの対話やブラインドサッカーを通して、多様化する採用形態やバックグランドの垣根を超え、相互理解や交流を深めた。
パリ・オリンピックのブレイキンの日本代表のShigekix選手は、新入生の前で即席でパフォーマンスを披露し、大歓声があがった。味の素ビクトリープロジェクトメンバーの上野祐輝氏を司会とした対話セッションでは、同世代の新入社員らに「自分らしさ」や「パーパス(志)」について熱弁。「仕事や趣味の目標に対しては自分らしさが必要。目標達成が厳しい時でもネガティブをポジティブに変え、周りの評価や結果に左右されず、自分らしい目標をたててほしい。自分らしさを発揮するには、とにかく楽しみ、それには準備をやり抜くこと。自分らしさを磨くには好きなることから始める。壁があっても、それを乗り越えれば本物の好きになる。何をするにもパーパスをもって行動してほしい。目標には大小はない。目標がみつかり、達成できれば幸せ度が増す。この時代を生きる同世代の新入生に向け、新しい環境の中で失敗もあるだろうが、挑戦することを恐れず行動してほしい」などと語り、随所に名言が飛び交った。

陸上競技でパラリンピックに出場した山本篤氏は、味の素ビクトリープロジェクトメンバーの盧名真平氏の司会で、「アミノ酸とスポーツ」をテーマにアスリートとしての食事の摂り方などを話した。「体重をコントロールするには栄養や制限を考えながら食べることが基本」とし、「競技で義足が脱げないように定期的に体重を計る」など障がい者ならではの話しも披露。マイ・パーパスは“挑戦すること”と語り、「義足の人は走ることを諦めてしまうが、正しく装着し、正しく走れば必ず走れる。勇気をもってチャレンジし、自分を信じて突き進んでほしい」など力強く話した。
イベント途中ではサプライズゲストとしてテレビCMに起用している川口春奈さんがオーロラビジョンに登場し、「新しい環境で不安な気持ちもあるかもしれませんが、たくさんの仲間と支えあって頑張ってほしい」と声援を送った。

最後に中村茂雄社長は「私のパーパスは新しく継続的な成長と未来につながること。皆さんもパーパスをしっかり考え、味の素グループのパーパスに対して、自身の強みを活かしながら磨きをかけ、主体的に創造的な仕事をしてほしい」と語った。
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