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トップニュースにんじんジュース 野菜飲料活性化に名乗り カゴメ「美容価値」、伊藤園「機能性表示」

にんじんジュース 野菜飲料活性化に名乗り カゴメ「美容価値」、伊藤園「機能性表示」

2024年の野菜飲料市場は、生鮮トマトの代替需要によりトマトジュースが牽引してプラスを保ったが、将来性を見通したとき“トマトジュース一極集中型”の市場構造を懸念する声もある。こうした中、にわかに注目されているのが「にんじんジュース」だ。野菜飲料市場を二分するカゴメと伊藤園の期待感も大きい。

野菜飲料の2強が保有する四大ブランド(カゴメ「野菜生活100」「野菜一日これ一本」、伊藤園「充実野菜」「1日分の野菜」)には、主原料としてにんじんも使われ、野菜飲料の底辺を支えている。

一方、にんじんジュース単体の歴史は古いが、市場規模は野菜飲料の数%に過ぎない。健康価値は知られているが、長い間、飲みやすさの戦いが展開され、「発売当初のトマトジュースのケースに似ている」とも言われてきた。野菜飲料の機能価値がクローズアップされる中で、「にんじんジュース」が脚光を浴びている。

カゴメは、まろやか味のニュージーランド産にんじんを使った「にんじんジュース 高β―カロテン」、旬の国産にんじん100%使用の「にんじんジュースプレミアム」(数量限定)や「旬しぼり」「つぶより野菜」などを発売。昨春から「にんじん“ヒーロー化”戦略」により、にんじんが持つβ―カロテンの健康や美容価値を発信。今年はイベントで肌分析と皮膚カロテノイド量測定を行い、女性対象の「隠れジミ」調査(あざやか生活研究所)により「血中のβ-カロテン濃度が高い人ほど隠れジミスコアが改善する」「β-カロテンはジュースに加工した方が約1.5倍も吸収率が高まる」などの調査結果を発表した。

にんじん加工は全国6工場のうち最大規模を誇る那須工場で実施。皮を削った濃縮にんじん果汁は「にんじんジュースプレミアム」「つぶより野菜」に、人参パルプは「野菜生活100」「つぶより野菜」に使われ、皮や最終搾りカスは肥料や飼料として100%再資源化。「にんじんに含まれるβ―カロテンの健康・美容価値、余計なものは使わないにんじんジュースならではのおいしさや原料価値を発信することで野菜飲料全体の活性化につなげたい」(同社)考えだ。

専用にんじん「朱衣(しゅい)」を使った「充実野菜 朱衣にんじんミックス」を展開してきた伊藤園は、4月21日から「充実野菜 理想のにんじん」を発売する。味づくりが難しいとされるにんじん100%の野菜飲料で、朱衣にんじん由来のGABAにより血圧降下、疲労感軽減の2つの機能性表示を取得した。「一般のにんじんに比べてGABA量が多い朱衣は、当社が最も大事にしている素材。これでにんじんジュース市場を活性化させる」(山口哲生野菜・果汁ブランドグループブランドマネジャー)と意気込む。

朱衣は2007年から伊藤園専用のにんじんとして、宮崎県などの契約農家で栽培を開始。伊藤園にとって安定的な原料調達が可能となり、契約農家にとっても就農者の高齢化や後継者不足が深刻な中で安定的な農業経営が可能となる。今年は朱衣の業務用展開も検討しており、野菜飲料事業の大きな転機になりそうだ。

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