17 C
Tokyo
19.1 C
Osaka
2025 / 11 / 16 日曜日
English
小売CVS新PB「3つ星ローソン」 1000品を順次切り替え タイパ・コスパに応える
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

新PB「3つ星ローソン」 1000品を順次切り替え タイパ・コスパに応える

ローソンは、新プライベートブランド(PB)「3つ星ローソン」を立ち上げ、20種類近い現行のPBを集約、デイリー系・ドライ系合わせて約1000アイテムを10月までに順次切り替えていく。商品特長が分かりやすいパッケージに刷新しタイパ志向に応えるほか、コスパ抜群の弁当やカップ麺も積極的に展開する。

PBの刷新は約5年ぶり。3月27日開催の説明会で藤井均専務執行役員商品本部長は「当社は6月に創業50周年の節目を迎える。さらなる進化を目指す上で新PBは中核を担う存在。今後も人口減少が続くなど国内の消費環境は厳しいが、ローソンとして掲げる3つの約束『圧倒的な美味しさ』『人への優しさ』『地球(マチ)への優しさ』をしっかりと果たし、トライアルだけでなくリピーターも獲得していきたい」などと話した。

物価高で値頃感あるPBの需要が高まる中、「3つ星ローソン」はタイパ志向に応えることも目指した。20年に始めた「ローソンベーシック」「ローソンマルシェ」は生活にとけこむデザインで女性の支持が高いものの、商品特長が伝わりづらいとの指摘があったという。

商品本部統括部長の友永伸宏理事執行役員は「最近のタイパを重視するトレンドに現行のパッケージはマッチしていなかった。ブランドが20種類弱まで乱立し生活者に馴染みがないものも増えていた」と課題を説明。今後は原則としてほぼすべてのPBを「3つ星ローソン」に統一。パッケージは商品名の大きさ、味わいが識別しやすいカラー、前面のアレルゲン情報など、消費者にわかりやすいデザインを重視した。カテゴリーブランドとして、認知度の高い「からあげクン」「まちかど厨房」「マチカフェ」「ウチカフェ」は継続する。

「3つ星ローソン」の商品ラインは主に3区分とした。「店内調理」はイメージに白抜きロゴを使用し、「店内調理以外」のプチ贅沢に応える「プレミアム」はゴールド、該当商品の多い「スタンダード」は12種類のカラーで商品特長を表現する。

新PBへの切り替えはデイリー系商品が6月まで、ドライ系商品が10月までに完了予定。

上期の新商品ではボリューム感ある肉が堪能できる「まんまる鶏」(7月)、店内で蒸し焼き調理した「チキンステーキ丼」(同)、プチ贅沢に応える「キャラメルサンド」(4月)、コスパ抜群の「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」(4月)などを発売。食べ応え満点の「よくばり合体メシ オムライス&ナポリタン」(発売中)なども話題の商品。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点