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小売CVS新PB「3つ星ローソン」 1000品を順次切り替え タイパ・コスパに応える

新PB「3つ星ローソン」 1000品を順次切り替え タイパ・コスパに応える

ローソンは、新プライベートブランド(PB)「3つ星ローソン」を立ち上げ、20種類近い現行のPBを集約、デイリー系・ドライ系合わせて約1000アイテムを10月までに順次切り替えていく。商品特長が分かりやすいパッケージに刷新しタイパ志向に応えるほか、コスパ抜群の弁当やカップ麺も積極的に展開する。

PBの刷新は約5年ぶり。3月27日開催の説明会で藤井均専務執行役員商品本部長は「当社は6月に創業50周年の節目を迎える。さらなる進化を目指す上で新PBは中核を担う存在。今後も人口減少が続くなど国内の消費環境は厳しいが、ローソンとして掲げる3つの約束『圧倒的な美味しさ』『人への優しさ』『地球(マチ)への優しさ』をしっかりと果たし、トライアルだけでなくリピーターも獲得していきたい」などと話した。

物価高で値頃感あるPBの需要が高まる中、「3つ星ローソン」はタイパ志向に応えることも目指した。20年に始めた「ローソンベーシック」「ローソンマルシェ」は生活にとけこむデザインで女性の支持が高いものの、商品特長が伝わりづらいとの指摘があったという。

商品本部統括部長の友永伸宏理事執行役員は「最近のタイパを重視するトレンドに現行のパッケージはマッチしていなかった。ブランドが20種類弱まで乱立し生活者に馴染みがないものも増えていた」と課題を説明。今後は原則としてほぼすべてのPBを「3つ星ローソン」に統一。パッケージは商品名の大きさ、味わいが識別しやすいカラー、前面のアレルゲン情報など、消費者にわかりやすいデザインを重視した。カテゴリーブランドとして、認知度の高い「からあげクン」「まちかど厨房」「マチカフェ」「ウチカフェ」は継続する。

「3つ星ローソン」の商品ラインは主に3区分とした。「店内調理」はイメージに白抜きロゴを使用し、「店内調理以外」のプチ贅沢に応える「プレミアム」はゴールド、該当商品の多い「スタンダード」は12種類のカラーで商品特長を表現する。

新PBへの切り替えはデイリー系商品が6月まで、ドライ系商品が10月までに完了予定。

上期の新商品ではボリューム感ある肉が堪能できる「まんまる鶏」(7月)、店内で蒸し焼き調理した「チキンステーキ丼」(同)、プチ贅沢に応える「キャラメルサンド」(4月)、コスパ抜群の「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」(4月)などを発売。食べ応え満点の「よくばり合体メシ オムライス&ナポリタン」(発売中)なども話題の商品。

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