味の素、ハウス食品グループ本社、カゴメ、日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループが出資している食品物流会社「F-LINE」は2月27、28の両日、運送会社「T2社」と自動運転トラック(大型10tトラック)による幹線輸送の実証実験を開始した。
自動運転レベルには「レベル1」から「レベル5」まであり、今回は有人運転により高速道路の特定区間でハンドルを離す「レベル2」、最終的には無人運転である「レベル4」を見据えて業務を構築する。
今回の自動運転区間は東名高速道路の御殿場ICから伊勢湾岸道の豊田JCTまで。往路は味の素製品を搭載し、F-LINEの川崎物流センターより西宮物流センターまで輸送。復路はハウス食品グループ本社の製品を搭載し、八尾物流センターから三郷物流センターまで運んだ。
トラックは一般道から入り、切替ポイントを経て実験区間約180㎞(高速道路、専用道路)をハンズオフで運転。トライアル区間を経て切替ポイントより一般道に戻る。
出発式には味の素食品事業部の森正子物流企画部長も立ち合い、「実証実験を通して、荷物の重軽やトラックの積載場所(左右)など、いくつかの課題が出てくると思われる。今後も実証実験を重ねながら精査。将来、ドライバー不足の一助になることを期待する」などと語った。
![]() |
![]() |