「カレーの街」横須賀で特別授業 ハウス食品が市長を表敬訪問 

農林水産省とハウス食品が講師を務めるニッポンフードシフト「カレーライスから日本を考える」授業が1月31日、神奈川県横須賀市が実施している全校一斉カレーの日の一環として横須賀市立高坂小学校で初めて実施される。授業に先立ち、ハウス食品は1月22日、同市の上地克明市長を表敬訪問。「(授業の実施を通じ)子どもたちに食の大切さや食文化への関心を高めてもらうことを目指す」とした。

横須賀市は次世代を担う子どもたちに「カレーの街よこすか」の関心を深めてもらうため、1月31日に全校一斉カレーの日を実施する。

今年度で14回目の実施となる全校一斉カレーの日では、市立の小学校46校、中学校23校、特別支援学校2校の全71校で約2万7000食のカレーライスの給食を実施し、「全校一斉カレーの日」チラシを配布。市立高坂小学校の5年生(2クラス、合計53人)を対象にニッポンフードシフト「カレーライスから日本を考える」授業を行う。

授業では、農林水産省がカレーライスから紐解く日本の食料自給率に関する講義、ハウス食品がカレーの歴史、「カレーの街よこすか」の取り組み、SDGsに関する講義を実施。また、オリジナルスパイスのブレンド体験の機会を提供する。

1月22日の表敬訪問では、ハウス食品の小田川周一取締役食品事業本部長、農林水産省の小宮恵理子大臣官房政策課食料安全保障室国民運動グループ長、カレーの街よこすか事業者部会の鈴木孝博部会長が訪問。横須賀市の上地市長、横須賀市教育委員会の新倉聡教育長が対応した。

小田川取締役は授業について「国民食であるカレーを通じ、食と農の大切さを子どもたちに伝えることを目的としている」「(横須賀市は)地域食文化への取り組みを積極的に展開されている。その活動にぜひ協力させていただきたいと考え、横須賀で初めてこの授業を開催させていただくことになった」と述べた。

これに対し、上地市長は「夢のある素晴らしい企画。横須賀を選んでいただき改めて感謝を申し上げたい」「横須賀から発信できることを大変うれしく思う」と応えた。

表敬訪問では、ハウス食品が「食材使い切り」をテーマに考案した地産地消の「よこすか野菜のカレー」、横須賀の地ダコを使用した「たこともち麦のサラダ」の実食も行われた。

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