カゴメは「野菜生活100 和歌山じゃばらミックス」の発売に合わせ10日、岸本周平知事を表敬訪問。小林寛久常務と伊藤幸之助大阪支店長が県庁を訪れ、新商品を届けた。
小林常務が新商品や地産全消の取り組みについて説明。「840万本の販売を予定しており、和歌山県のPRにつなげたい」と強調した。試飲した岸本知事は「飲みやすいだけでなく、じゃばらの風味がうまく出ている」と感想を述べた。
じゃばらは生産量が少なく幻の柑橘と呼ばれる。今回の商品は産地・北山村のじゃばら事業会社、じゃばらいず北山がカゴメに手紙を送ったのをきっかけに生まれた。北山村の泉清久村長は「じゃばらが全国区になり大きな喜びだ」と語った。
大阪支店では発売日の14日から3日間、県庁内の食堂で新商品をセットにした定食・弁当の販売や試飲も行った。じゃばらは「邪を払う」が名前の由来で、縁起物としても知られ、受験生へ向けた販売も視野に入れる。
小林常務、伊藤支店長に話を聞いた。
小林常務
「野菜生活100」の季節限定は人気のシリーズで、新商品の発売を待たれているお客様も多い。この商品をきっかけに、通常の商品を購買いただくという良い循環ができており、ブランドの刺激になっている。
今回のじゃばらもそうだが、商品によって初めてその農産物を知ったという声もよく聞く。地域の農業を盛り立てるという点からも、引き続き力を入れたい。
伊藤支店長
11月に発売した「有田みかんミックス」は流通も一緒になって関西を盛り上げようと取り組んでもらい、支店の構成比以上に販売することができた。今回の「和歌山じゃばらミックス」も地元の商品として、大阪支店が売らなければどこが売るというぐらいの意気込みを持って販売し、牽引していきたい。