佐賀県有明海漁業協同組合は11月28日、令和6年度漁期第1回の乾海苔共販(入札会)を開催した。
昨年同期を超える1億971万枚が出品され、海苔商社51社から約300名が参加。高値110.19円、安値5.05円、無札なし。落札平均単価は過去最高の35.23円(前年同期比1.33円高)となった。
一番摘みを対象に最高級品として認定する「佐賀海苔有明海一番」は、審査基準を満たすものがなく出品されなかった(昨年は7千枚出品)。今年は海水温が高く海苔の伸長速度が上がり、柔らかさへの影響がいくぶん見られた模様。
入札会を終えて、漁協は「今季の秋芽初回は色落ちもなく、全支所から色のある海苔が取れており、全体的に高値となった。供給責任を果たすべく、一枚でも多くという気持ちで、生産者とともに頑張っていく」とコメント。次回共販(12月12日)は1億8千万枚の出品を予定している。
なお、今漁期最初の入札会は宮城県漁協による11月26日の共販で、販売枚数1671万枚、平均単価26.00円、高値39.80円、安値7.09円だった。