不二製油は、カカオ高騰に対応した業務用チョコレートの提案を強化している。
業務用・加工用向けのコンパウンドチョコレートでは、品質とコストパフォーマンスを追求した新製品「CPシリーズ」を6月に発売した。
「CPシリーズ」は、カカオ豆高騰下でも魅力的なチョコ製品の提供を適えるべく、準チョコレート規格でありながら、ピュアチョコレートクオリティの素材品質を追求した新製品。
不二製油が長年培ってきた植物性油脂技術を活用し、ココアバターに似た融解曲線を持つ代替油脂により、ピュアチョコレートのなめらかなくちどけを再現。抜群のコストメリットと安定供給を実現した。クセのない風味のため、ユーザーが使用中のチョコレートとのブレンド調整も可能で、味わいを極力変えずに風味調整しつつ、コストを抑えられるという。
「スイートチョコレートCP25フレーク」はテンパリングタイプで、ピュアチョコレートと同様に使える。チョコらしいベーシックな風味で配合を選ばず、コーティング用途にも最適だ。限られたカカオ分で最大限の風味・力価を引き出し、焼き菓子全般やムース、ガナッシュ、コーティングなど幅広い用途で使える。
「ホワイトチョコレートCP07フレーク」は植物性油脂ならではのすっきりとした味わいとキレが特長。テンパリングタイプで、ホワイトチョコとしてそのまま使えるだけでなく、イチゴや抹茶などと組み合わせて、フレーバーチョコのベースとしても利用できる。
CPシリーズは発売直後から、カカオ高騰に直面する洋菓子店やパン店などでの採用が広がっている。「チョコレート規格にこだわりを持つユーザーでも、今回のカカオ高騰への対応には苦慮しており、CPシリーズの機能を評価いただき、切り替えるユーザーも増えている」(同社)。
「CPシリーズ」は、日経トレンディ誌の「2025年ヒット予測100」において、プレミアム準チョコとして30位にランクイン。カカオ高騰を乗り越える、新製品として注目されている。