首都圏の有力業務用卸IZUMIYA(本社・小田原市、鈴木雅治社長)は10月23日、小田原アリーナで展示会「第52回フードサービスショー」を開催した。
出展メーカーは151社(昨年比15社増)。小田原・箱根地区のユーザーを中心に当初予想の1500人を上回る1620人が来場した。
テーマコーナーでは「人手不足と時短調理に対応する食材とメニュー」「パーティー・宴会を盛り上げる映えるメニュー」「インバウンド向けメーカー売れ筋商品とビーガンメニュー」などを提案。相次ぐ値上げやコスト高を反映し、JFDAのオリジナル商品や当日限りの特価品コーナーも注目を集めた。
新たな取り組みでは、施設給食や従業員食堂向けに「冷凍弁当セット」を提案。人手不足が続くなか、ホテル旅館の従業員や施設給食向けに、管理栄養士監修の冷凍弁当「N―meal~栄養バランスおかずセット」の取り扱いを開始。ユーザーのニーズを把握しながら冷凍弁当のラインアップを広げていく方針だ。
小田原地区(本社)の概況は、7月からグループ会社のミレニアム(沼津)を本社に統合したこともあり、今期3―9月で売上高12%増と堅調に推移。箱根地区のインバウンド需要に加え、外食店を中心とした新規開拓も成果を挙げているという。
鈴木雅治社長は東京・横浜・小田原の3会場での展示会開催への御礼を述べた後、当面の目標であるグループ売上高200億円の達成に向けて「トップライン拡大と安定した経営基盤の構築に取り組んでいく」と意欲を示した。