おせち商戦、早くも本格化

25年のおせち商戦は例年以上に前倒しでスタートした。楽天市場ではおせちをお得に購入できる早割の浸透により7~8月の需要が過去3年で約3倍に拡大したという。

▼イオンは予約販売を約1か月早めた。昨年より16日早いセブン-イレブンは9月15日までの予約を対象とした超早割を実施。生活防衛意識が高まる消費者に訴えかけた。高島屋は8月のオンラインに続き、9月20日からは店舗予約を開始。お好みにカスタマイズできる重詰を充実させるなど1000種を超える業界最多級の品揃えが売りだ。松屋はコスパと価格据え置きをアピール。そごう・西武はオードブルおせちなどを強化し品数を5%増やして臨んだ。

▼富士経済によると24年の重詰おせち市場は前年比1.5%減の843億円。さらなる値上げが販売数量の減少につながった。帰省や旅行をする人が増えたことも落ち込みの一因とみられる。

▼24~25年の年末年始は最大9連休となるだけに、各社ともPRには力が入る。競争はし烈だ。24年はそれまで好調だった通販系の一部も苦しんだ。商戦の行方やいかに。

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