大型複合施設「グラングリーン大阪」一部開業 世界最大、ターミナル駅直結の都市公園も

三菱地所など事業者9社は、JR大阪駅直結の大型複合施設「グラングリーン大阪」の一部施設を9月6日に先行して開業した。先行開業部分は北館など全体の4割で、大阪関西万博が開催される25年春には南館などが開業し全体の8割に、27年度には公園が整備され全体のまちびらきとなる。

3日には内覧会と記念式典が開催され、吉村洋文大阪府知事らがテープカットを行った。総事業費は6000億円。来場者数は、現在の駅直結施設グランフロント大阪が年間5000万人あることから、相乗してグラングリーン大阪は年間1億人を目指す。

同施設は、敷地面積約9万㎡と駅直結の都心部では広大な敷地で、うちコンペの条件でもあった約半分の4万5000㎡がうめきた公園などの都市公園となり、「ターミナル駅直結の都市公園では世界最大規模」(中島篤三菱地所社長)。

北館の商業施設は、飲食・物販が10月までに20店舗がオープンするほか、ホテルは日本初進出の「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が開業する。

その他、多様な人々の交流を促すイノベーション活動拠点とする「JAM BASE」には、大学や研究機関、スタートアップ企業などが入っており、コンビニとしてローソンがAVITAとコラボし、レジでアバターが接客するなどアバターと生成AIを活用した初の「体験型フラッグシップ店舗」を開設した。

飲食店は、ホノルルの人気ハワイアンフード「ココフェッドカフェ」が関西初進出したほか、クラフトビール専門店、コーヒーチェーン、たこ焼き店、和食バル、マレーシア料理店などを展開している。