砂糖出荷 業務用大袋の好調続く 異性化糖との競争に警戒感

前期精糖出荷は業務用の伸びが全体を牽引し、ほぼ前年並みを確保できた模様だ。

2024年2月単月の業務用大袋は前年同月比108%と急伸。家庭用小袋の不振を補い、全体でも106%となった。暖冬を背景に飲料向けの出荷が好調だったほか、訪日外国人によるインバウンド回復も需要を押し上げた。ただ、値上げを前にした仮需要因を指摘する声もあり、今後の動きは見通しづらい。異性化糖など代替甘味料への需要シフトも警戒されている。(4月29日付本紙に「含蜜糖&春季砂糖特集」)

2024年2月の訪日外国人数は279万人とコロナ禍以降で最多を更新。3月には単月ベースで初めて300万人の大台を超えた。前期の業務用大袋は、4~6月こそ99%のマイナススタートとなったが、7~9月100%、10~12月は101%と回復。1~2月も好調を持続し、2月単月では108%と前期最大の伸び幅となった。

家庭用小袋は引き続き減少を続けている。節約志向の高まりで、量販での特売が減った砂糖にも買い控え傾向が見られる。また、「内食」から「中食」へと消費ニーズがシフトし、家庭内での調理機会が減少している。すき焼きのタレなど「合わせ調味料」の利用が増え、家庭用需要が業務用に置き換わった影響もあるとされる。

一方、2023砂糖年度の国内砂糖消費は前年比0・7%増の176万tの見通し。3年連続の回復基調にあるが、砂糖消費の中長期的な漸減傾向は続いているとの見方は多い。人口減や消費者の甘味離れにより、一人当たりの砂糖消費量が減少していることに加え、異性化糖など価格の安い代替甘味料に需要がシフトしている模様だ。

上白卸値は1月に約43年ぶりの高値となった。食品原材料の値上げが続く中で、砂糖との品質格差がほとんどなく、価格面で優位な異性化糖への置き換えが進んでいるとして精製糖業界は警戒感を強めている。

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