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加工食品乳製品・アイスクリームロッテのアイス ご褒美ミニカップで新風 健康軸「ZERO」強化も

ロッテのアイス ご褒美ミニカップで新風 健康軸「ZERO」強化も

ロッテの家庭用アイスは24年度「家族で楽しむ」「手軽に贅沢」「セルフケア」の3つの消費者インサイトに着目した施策で市場活性化を図る。

「レディーボーデン」は20~30代女性をターゲットにスイーツ系ミニカップ「ご褒美ごこち」シリーズでブランドに新たな風を吹かせる。親子で楽しむ施策として「クーリッシュマルチ カルピス&カルピス巨峰」の発売や商品箱で作って遊べるクラフト企画、健康軸では「ZERO」中心にウェルネスコーナーの店頭提案を一層強化する。

23年度のアイス事業は過去最高の前年比11%増で着地を見込む。なかでも26%増と牽引した「クーリッシュ」は、4月22日週から新たに俳優の藤原大祐さんを起用し、暑さのなか「クールにいこうぜ。」のブランドメッセージを本能的に伝えるCMを放映予定。豆乳とえんどう豆を使った「クーリッシュ Green ストロベリー」は、テスト販売の好評をうけて全国展開した。

「クーリッシュGreenストロベリー」(ロッテ)
「クーリッシュGreenストロベリー」(ロッテ)

若年層の認知拡大を狙う「ZERO」は4月中旬からカップ形態2品を投入しバリエーションを拡大。5人組ガールズグループのNewJeansを起用したCMを放映する。

「レディーボーデン」は40代からの支持が高い一方、20~30代女性は自分向けと感じる人が少ない課題があった。今春から定番ミニカップで「チョコレートチップ」「クッキー&クリーム」を新たに発売し、パッケージはシズルを目立たせた高級感あるデザインへ統一したほか、高価格帯ミニカップとして4月1日に「ご褒美ごこち 抹茶のてぃらみす」「同Wベリーのレアチーズ」(120㎖、OP)を発売した。

「自社工場のラインを投資し、凝ったミニカップアイスができるようになった」とし、今後もラインアップを強化していく。俳優の成田凌さんを起用し日常で楽しむミニカップを訴求する新CMを投入予定。

「ガーナ濃密チョコレートアイス」は、3月下旬から「ガーナショコラアイス〈芳醇バニラ〉」と名称変更した。今回バニラアイスの風味を強化したことで風味の変化や、パリッとした外側のチョコと柔らかい内側チョコの2層構造などの既存の製品特長をパッケージ裏面のグラフで視覚的にも伝える。

営業本部営業推進部営業推進課の津田大和氏は23年度を振り返って「価格改定からスタートしたが、特に7~9月は気温も高く上期は牛乳やビールよりもアイスの家計支出金額が高くアイスの底力を強く感じた」と総括。24年度は3連休が12回あるなど、人流回復に伴う消費は加速するが物価高は長期化すると見通したうえで、「クーリッシュ」「ZERO」「レディーボーデン」を中心に主力品を強化し、前年比1%増を計画している。

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